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Channel: 農民芸術学校ブログ
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Happy Easter!

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本日は、キリスト=イエスの復活を祝う復活日(イースター)で、かつて竹鶴リタさん(マッサンの奥さん)も通っていた小樽聖公会の礼拝に、今年も出席しました。イースターは年によって日付は変わりますが、聖書によれば、イエスが復活したのは十字架に架けられた翌々日であり、前日が安息日(土曜日)だったことから、クリスマスとは異なり、必ず日曜日になります。今年は、例年より早めのイースターでしたが、春の訪れもいつもよりかなり早いです。
 イースターという言葉自体は、キリスト教とは無関係で、ドイツの春の訪れを祝うお祭りから来ているようです。絵を描いた卵をウサギに扮して配ったりする習慣も、キリスト教とは直接関係はなく、ドイツ古来の風習から来ていると思われます。
 イエスは、神を冒涜する罪に問われて十字架刑に処せられて死にましたが、彼の復活を信じ、彼こそが救い主=キリスト(メシア)であると信じた弟子たちにより、キリスト教が誕生しました。クリスチャンたる者は、ただ彼に救いを求めるのではなく、イエスの生き様に倣って、この世の権威に従うのではなく、真理である神のみに従い、「地の塩」として生きることを求められているのです。
 本日読まれた福音書は、マルコによる福音書(4福音書の中で最も古い西暦70年頃の書物)による復活物語でした。この福音書では、イエスの十二弟子たち(すべて男)がイエスが捕えられてから十字架刑に処せられるまで雲隠れしてしまった中で、マグダラのマリア他イエスに仕えた3名の女性のみが十字架刑に処せられたイエスのを遠くから見守り、遺体に油を塗りに行こうと安息日の終わった翌日にイエスの遺体が納められた墓に行ったところ、白い衣を来た若者が墓の中にいてイエスは復活してここにはいないと告げられたという物語です。そして元来のマルコ福音書はここで終わり、弟子たちが復活したイエスに出会う物語は、後から追加されたものです。イエスの復活をどのように理解するのか難しいところですが、ゾンビのように死体が蘇ったなどということを信じるのはナンセンスというものでしょう。復活したイエスは、見える人にだけ見えたという話であって、これは信仰の問題であり、生物や物理の問題ではありません。
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イースターには、必ず白い百合の花が飾られます。祭壇上にあるものは、ニッカ創業者の竹鶴政孝氏が亡くなった時に、竹鶴家がニッカウヰスキーの樽を使って作った十字架です。右にある絵が描かれた卵は、つい2日ほど前に神戸在住の女性から小樽聖公会に届けられたものです。小樽聖公会の正面図などが描かれています。
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卵の正面は、十字架と魚が描かれています。この魚(イクトス)はキリスト教が、まだローマ帝国により弾圧されていた時代に、キリスト教徒ないしキリスト教会を意味する隠語・暗号としてシンボル的に用いられていたものです。
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裏面には、歴史的建造物でもある小樽聖公会(1908年建築)の正面図。側面にはオリーヴの枝を加えた鳩の絵が描かれています。

祝会は、坂牛夫人が作って下さった赤飯と、婦人会の皆さんが用意して下さった豚汁に、手作りの漬物。日本的でいいですね。乾杯は、「えこふぁーむ」のぶどう果汁です。私イメージ 5は、三溝さんのオルガン伴奏で、ヘンデルラルゴと、モーツァルトのメヌエットを、ヴァイオリン演奏しました


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小樽のアクロポリス、水天宮から見下ろした小樽聖公会(小樽市東雲町)。水天宮の鳥居をくぐると、まずお寺があり、そしてその次にこの教会があり、さらに階段を上って、やっと神社に辿り着きます(笑)
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水天宮境内から見下ろす小樽港。右の方に新日本海フェリーが停泊中。イメージ 8

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