1月25~28日、北海道農民管弦楽団は、初めての東北演奏旅行を挙行。27日(日)は宮沢賢治没後80年記念として、第19回定期演奏会を宮沢賢治が日本で初めて農民オーケストラに挑戦した花巻市の文化会館にて開催、今回の演奏会をきっかけに誕生した姉妹楽団の東北農民管弦楽団、東日本大震災の復興支援のためにアジアからの楽器の寄付で誕生したばかりの花巻市の金星少年少女オーケストラとも共演しました。また28日(月)には、津波による甚大な被害を受けた陸前高田市の高田小学校で音楽教室を開催し、津波による流木で作られたヴァイオリンを使っての演奏、また全校児童の合唱と一緒にオーケストラで共演いたしました。
25日(金)は札幌駅に21時集合、22時発の夜行急行はまなすで、途中乗車やフェリー、飛行機で花巻入りする数名を除き、NHKの取材班も同行し総勢60名ほどで演奏旅行が始まりました。ドリームカー一両(昔のグリーン車の再利用)は貸切状態。一昨年のデンマーク公演以来、遠征続きで事務局の準備は大変なものですが、大人の修学旅行気分で楽しいです。
青森駅には翌朝5時40分定刻に少し送れて到着。駅前のホテル「ルートイン」にて宿泊者の朝食前の時間にバイキング朝食を全員でいただく。7時には貸切バス2台で東北道を一路花巻へ。
雪の舞う中、10時過ぎには花巻インターを降り、花巻農業高校(賢治の教えた花巻農学校の後身)敷地内にある賢治さんの家「羅須地人協会(農民芸術学校)」を見学。花巻では珍しい大雪のあとで、「農民芸術概論綱要」の一節を記した石碑を発掘し、氷を取り除いて撮影しました。字が雪で白く浮かび上がりました。
次に、新幹線で新花巻へ来た人も拾ってから、宮沢賢治記念館を見学。ここでは、昨年花巻市にできたばかりの賢治まちづくり課の取り計らいで、入場無料にしていただきました。賢治さんの使ったセロ(鈴木バイオリン製第1号)や妹トシさんの使ったヴァイオリンなどを見学し、コンマス野村
氏が倒れそうだった駒を直して、私も少し音を出してみました。記念館は山の上にあり、悠々と流れる北上川を見下ろすことができます。すぐ近くに宮沢賢治童話村や、宮沢賢治イーハトーブセンター、花巻市博物館などの施設が集まってい
ます。
昼食は、市街地にあるマルカンデパートの展望食堂でいただきました。昭和40年代くらいの雰囲気です。小さくレトロな百貨店ですが、この食堂だけは300席以上もあって、メニューも非常に豊富、安くてボリュームがあって、大賑わいです。名物ソフトクリーム150円也も注文しました。コストパフォマンス最高。かなりの人がたのんでいます。テーブルにさしてある割り箸でいただくのが作法のようです。
午前中、東北農民管弦楽団のメンバーと、ステマネを買って出てくれた東京の二村さん(日フィル等で裏方をされています)、山梨大学で舞台マネージメントを専門に学ぶ大橋君がセッティングしていてくれましたので、到着してから少々の手直しで、すぐリハーサルを始めました。NHKのほか、BS朝
日やローカルFM局も取材に入りました。宮沢賢治が3年間教鞭をとった花巻農学校の跡地に建つ花巻市文化会館。1000人くらい入る大きなホールで、かなり年数も経っていますが、音響は悪くありません。
昨年3月11日に我々も6名でお手伝いに伺って第1回演奏会を開催した金星少年少女オーケストラ(弦楽器のみ)小学校高学年と中学生の24名も参加して、世界中でジュニア・オケを指導する南紳一先生の指揮で初めて管・打楽器と一緒に合わせました。普段はピアノと合わせての練習をやっています。
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花巻文化村に用意していただいた夕食のお弁当を食べたあとは、ゲネプロ(通しリハ)。それからバスで20分ほどの花巻市内の金矢温泉に向かい、夜9時過ぎから宴会場で総会と懇親会を行いました。総会では、次回演奏会(1213.1.26.札幌コンサートホールKitara)での演奏曲目や練習方法などについても意見を出し合いました。これを機に結成された東北農民管弦楽団の皆さんも円卓を囲み、北海道農民管弦楽団とは別個に総会をやり、その後で懇親会となりました。
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11時からは、各自温泉に入ったり、一部屋だけ大人数で泊まることになっていた広めの和室で2次会となり、翌日本番で、前日夜行だったにも関わらず、深夜3時近くまで
盛り上がってました。
年に一度しか顔を合わせないメンバーも多く、音楽の話、農業の話、恋の話?まで、尽きることがありません。
さて、翌日の演奏会当日は、前日までとはうってかわってまぶしいばかりの晴天に恵まれました。朝風呂を浴びて美味しいバイキング朝食をいただいてから、バスで文化会館に向けて出発です。
当日午前中のリハーサル。昨日やりきれなかったところを中心に、最後の仕上げをしました。
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開演時間前から、かなりのお客様が並ばれ、津波により家を失った沿岸部から避難されている方々の招待を含め、700名以上の来場者がありました。
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開演前に、皆で集合写真を撮りました。この上にある賢治さんの肖像写真も一緒に撮りたかったのですが、ちょっとうまく行きませんでした。私の持っているヴァイオリンは、津波によって流された流木からヴァイオリンに向いたカエデとエゾマツを拾い集めて作られたヴァイオリンです。陸前高田の有名な松原の7万本から1本だけ津波に耐えて残った軌跡の1本松が描かれています。(つづく)
青森駅には翌朝5時40分定刻に少し送れて到着。駅前のホテル「ルートイン」にて宿泊者の朝食前の時間にバイキング朝食を全員でいただく。7時には貸切バス2台で東北道を一路花巻へ。
昼食は、市街地にあるマルカンデパートの展望食堂でいただきました。昭和40年代くらいの雰囲気です。小さくレトロな百貨店ですが、この食堂だけは300席以上もあって、メニューも非常に豊富、安くてボリュームがあって、大賑わいです。名物ソフトクリーム150円也も注文しました。コストパフォマンス最高。かなりの人がたのんでいます。テーブルにさしてある割り箸でいただくのが作法のようです。
午前中、東北農民管弦楽団のメンバーと、ステマネを買って出てくれた東京の二村さん(日フィル等で裏方をされています)、山梨大学で舞台マネージメントを専門に学ぶ大橋君がセッティングしていてくれましたので、到着してから少々の手直しで、すぐリハーサルを始めました。NHKのほか、BS朝
昨年3月11日に我々も6名でお手伝いに伺って第1回演奏会を開催した金星少年少女オーケストラ(弦楽器のみ)小学校高学年と中学生の24名も参加して、世界中でジュニア・オケを指導する南紳一先生の指揮で初めて管・打楽器と一緒に合わせました。普段はピアノと合わせての練習をやっています。
花巻文化村に用意していただいた夕食のお弁当を食べたあとは、ゲネプロ(通しリハ)。それからバスで20分ほどの花巻市内の金矢温泉に向かい、夜9時過ぎから宴会場で総会と懇親会を行いました。総会では、次回演奏会(1213.1.26.札幌コンサートホールKitara)での演奏曲目や練習方法などについても意見を出し合いました。これを機に結成された東北農民管弦楽団の皆さんも円卓を囲み、北海道農民管弦楽団とは別個に総会をやり、その後で懇親会となりました。
11時からは、各自温泉に入ったり、一部屋だけ大人数で泊まることになっていた広めの和室で2次会となり、翌日本番で、前日夜行だったにも関わらず、深夜3時近くまで
年に一度しか顔を合わせないメンバーも多く、音楽の話、農業の話、恋の話?まで、尽きることがありません。
当日午前中のリハーサル。昨日やりきれなかったところを中心に、最後の仕上げをしました。
開演時間前から、かなりのお客様が並ばれ、津波により家を失った沿岸部から避難されている方々の招待を含め、700名以上の来場者がありました。