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従軍慰安婦の本質的な問題は・・・

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15年前に韓国のオモニたちが、思い出したくもない過去について、あえて名乗り出て日本政府に抗議していますので、その日本語訳と原文の写真を掲載します。

橋下市長は、慰安所制度は日本だけのものではなかったし、慰安所制度がない一方で戦利品として強姦を奨励する国もあったとする(wikipedia「慰安婦」の項によればソ連や朝鮮)ことから、強姦を防止する意味で必要だったと言いたかったのではないかと思う。在沖米軍に風俗の利用を勧めたというのも、米兵によるレイプ事件がなくならないことから、それによってレイプがなくなれば良いという考えで発言したものだろう。この風俗発言については、米国に失礼だったとして撤回して謝罪したが、慰安婦必要論については、自分がそう考えているのではなく各国の軍隊がそう考えていると言いたかったのだと、訳の分からぬ弁明をして撤回はしていない。いずれにしても、女性の人権を無視した発言だし、男性はみなそういうものだと決め付けるのも問題だ。外国だってひどいことをしていたのだから、日本は特別悪いわけじゃないというような屁理屈は、言い訳にもならない。

旧日本軍であろうと、沖縄駐留のアメリカ海兵隊であろうと、軍隊そのものが、戦争をするための組織であり、人間性を無視した人殺しを目的としたものであることに、問題の本質があることは間違いがない。私自身は、軍隊という組織そのものに賛成しないし、戦争をしないために軍隊も持たないとした日本国憲法の精神を世界に広め、二度と従軍慰安婦の悲劇を生まないようにしたいと思う。


日本の議会の議員の皆さんへ

「ナヌムの家」では、私たち9名の元日本軍慰安婦が、共同生活をしています。私たちには皆、いまだに部屋の入り口の鍵を閉めなければ、夜寝られない、という癖があります。絵を描いている金順徳(キム・スンドク)ハルモ二は、「日本が犯した犯罪は、過ぎ去った過去の問題ではなく、まだ続いている、いま、現在の痛みだ」と言っています。夜9時になると、なにかあるごとに目を覚まし、眠れないことが多いのです。もう、50年以上も過ぎ去ったというのに・・・。

私たちは、この50年間、だれも戦場でそのようなことを経験したと言えず、沈黙を守って生きてきました。しかし日本は、私たちをそっとしておいてくれませんでした。当時の戦争被害者がいまでも生きているのに、日本政府は日本軍慰安婦問題について、自発的な商行為だったなどの歪曲した主張をしており、過去に恥辱の日々を体験した私たちは、憤怒しないわけにはいきません。

日本人は戦争犠牲者であり、子孫たちに祖先が犯した恥ずかしい過去を残さないようにと、歴史教科書に記述された日本軍慰安婦問題を削除させようという動きが、現在起こっています。しかし、歴史の真実はいつか明らかにされるものです。

戦争犠牲者である私たちが、苦痛の過去を探し出し暴露するのは、日本をやみくもに恨み非難するためではなく、これからの世代はこのような過去を再び繰り返してはいけないということを残すためなのです。日本人であるあなたたちの子孫が、過去の歴史を正しく理解して、その反省をもとに、過去を心から懺悔できるように、歴史の引導者となられることを、議員の皆様に心からお願いいたします。


1997年10月10日
「ナヌムの家」 ハルモ二一同  
キム・スンドク、ぺ・チュニ、イ・ヨッタム、ファン・オギム、キム・ワナム
キム・ボクトン、パク・トゥリ、キム・オクチュ、パク・オンリョン
イメージ 1

橋下大阪市長に、この歌を聞いてもらいたい。祖国と女達(従軍慰安婦の歌) 作詞・作曲 美輪明宏 
 強制連行はなかったとか、セックス・スレイブと訳すのはけしからんとか言っている人たち、従軍慰安婦だった人たちの声を、一度でもきいたことがあるのでしょうか。

【美輪明宏の「祖国と女達(従軍慰安婦の歌)」】
祖国と女達(従軍慰安婦の歌)
 作詞・作曲 美輪明宏

北は青森から 南は沖縄
売られ買われて 今日も旅行く
違うお国訛りで 慰めあいながら
捕虜の女囚も 同じ仲間さ
荒れ果てた肌に やせこけた頬
今日も覚悟の最後の化粧
バンザイ バンザイ

毎日百から二百 兵隊相手に
朝日が昇り 月が落ちるまで
いずれ死んでゆくことが 決まっている男
虚ろに空を 見つめる女
涙も渇れはて痛みもないさ
そこには 神も仏もいない
バンザイ バンザイ

誰の子かわからぬ 赤子残して
死んだ女やら 銃を片手に
愛する若い兵士と散った女やら
歌える女は 子守唄を唄う
あまりの怖さに狂った女
嫌な将校に斬られた女
バンザイ バンザイ

男はなんていいんだろう羨ましいじゃないか
勲章をもらえて 恩給もつくさ
死んだら死んだで 名誉の戦死とやらで
立派な社に奉られるんだろ
私も男に生まれていたら
今ごろきっと勲章だらけ
バンザイ バンザイ

戦に負けて帰れば 国の人たちに
勲章のかわりに 唾をかけられ
後ろ指をさされて 陰口きかれて
抱いた男たちも今は知らん顔
祖国の為だと死んだ仲間の
幻だいて 今日も街に立つ
バンザイ バンザイ
ニッポン バンザイ

大日本帝国バンザイ 
大日本帝国バンザイ
大日本帝国バンザイ



従軍慰安婦が必要だったと言う人たち、原発が必要だと言う人たち、沖縄に米軍基地が必要だと言う人たち、みな同じです。他人の痛みを知ろうともしない。結局これらは、すべて人間差別の問題です。

 差別の究極が戦争だ。敵を差別しなければ人は殺せないだろう。今、日本を戦争できる国にしようという動きが活発になってきているが、そうさせないために、差別と闘う運動が一番大切。
 自分は、憲法第9条よりも、日本国憲法前文を守りたい。過去の反省に立ち二度と戦争しないという宣言。読むたびに感動させられる。

 「昔、国同士が争って殺し合いをしていた野蛮な時代があった」と、歴史の教科書に載るような時代に早くなって欲しい。日本の中でも、かつてそういう時代があったけれど、今では考えられなくなったように、世界でもそういう野蛮なことをなくすことは十分に可能なはず。

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