昨日、来日したムヒカ前大統領のTV番組を見た。極貧の少年時代を経て、若き日にキューバ革命でのチェ・ゲバラの言葉に感激し、ゲリラ戦士となり、4度の投獄と2度の脱獄を経験、拷問に屈せず、極限の独居房に13年耐えて、人生とは何かを問い続け、憎しみや暴力は何も生まないと悟った。そのような壮絶な過去があるからこその発言の重みであり、そうでなければ単なる温厚で柔和な一老人の戯言に過ぎないだろう。しかし、言葉の端々に全ての人々の幸せを願って社会の変革を追及する熱き思いが見え隠れする。日本の伝統文化・国民性を愛しつつも、消費社会・産業社会に毒された現代日本に疑問を呈する。言葉を選びながら、現代日本の大きな問題として少子社会における老人の孤独を挙げていたが、福島の原発事故を経験しながら原発回帰を目指すエネルギー政策についての批判をきけなかったのは残念だった。フジテレビだったから仕様がないか。
大統領となってからも、庶民と同じ貧しい農場で清貧の暮らしを続け、ネクタイも締めない。40年前のフォルクスワーゲンとクボタのトラクターに今でも大切に乗っているのがうれしい。日本でも、こういう政治家が現れる日が来るだろうか。かつての田中正造翁のような。
ムヒカ前ウルグアイ大統領の生活と功績
http://laughy.jp/1441271477029113031
私はムヒカさんのことを尊敬するけれど、もっと尊敬するのは彼のような人物を大統領に選んだウルグアイの国民だ。次の動画は、ムヒカ大統領が2012年に国連持続可能な開発会議(リオ+20)で全世界に感動を与えた演説。
富の大半が大富豪や大都市に集中する一方で、最低限の人間的な生活もできないような貧困がますます拡大し、テロや戦争、自然破壊による環境激変など、地球規模で危機的な状況が生まれている現在、ムヒカさんのような思想が今こそ必要であると思う。釈迦や老子、ルソー、トルストイ、宮沢賢治も同じような思想の持ち主ではないでしょうか。先住民の思想(アイヌ、アボリジニ、ホピ族など)にも共通するものがあるだろう。
暴力が支配する社会では、ゲリラとして戦うことは最善ではないにしても不可避である。ムヒカもこの映画の主人公のように愛する人を信じて13年間獄中で耐え、かつての同志であった今の夫人と結婚した。
「オマールの壁」 2016年4月16日(土)角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国順次公開
http://www.uplink.co.jp/omar/
大統領となってからも、庶民と同じ貧しい農場で清貧の暮らしを続け、ネクタイも締めない。40年前のフォルクスワーゲンとクボタのトラクターに今でも大切に乗っているのがうれしい。日本でも、こういう政治家が現れる日が来るだろうか。かつての田中正造翁のような。
ムヒカ前ウルグアイ大統領の生活と功績
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私はムヒカさんのことを尊敬するけれど、もっと尊敬するのは彼のような人物を大統領に選んだウルグアイの国民だ。次の動画は、ムヒカ大統領が2012年に国連持続可能な開発会議(リオ+20)で全世界に感動を与えた演説。
富の大半が大富豪や大都市に集中する一方で、最低限の人間的な生活もできないような貧困がますます拡大し、テロや戦争、自然破壊による環境激変など、地球規模で危機的な状況が生まれている現在、ムヒカさんのような思想が今こそ必要であると思う。釈迦や老子、ルソー、トルストイ、宮沢賢治も同じような思想の持ち主ではないでしょうか。先住民の思想(アイヌ、アボリジニ、ホピ族など)にも共通するものがあるだろう。
暴力が支配する社会では、ゲリラとして戦うことは最善ではないにしても不可避である。ムヒカもこの映画の主人公のように愛する人を信じて13年間獄中で耐え、かつての同志であった今の夫人と結婚した。
「オマールの壁」 2016年4月16日(土)角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国順次公開
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