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酪農学園特任教授高井久光先生(デンマーク・オーフス大学)を囲む会

 昨日は、新札幌アークシティホテルのレストランにて、北海道農民管弦楽団のデンマーク公演で大変お世話になった高井久光先生(酪農学園大特任教授)の来日に合わせた懇親会がありました。農民オケのメンバーで食品化学科教授の金田さんを始め、酪農学園関係者やデンマークで高井先生にお世話になった北海道の自然エネルギー関連ベンチャー企業関係者など20名ほどの出席でした。私は、本日午前中、職業訓練・農業実践科コースの第3回目の授業(3時間)があるので、昨日は軽トラックで余市・新札幌を往復4時間(高速代をうかせるために)一般道を運転して深夜に帰宅しました。

高井先生とは、久しぶりに話ができてよかったです。またデンマークで夏に教会や古城で演奏会をしたらどうかと提案していただきました(冬は寒くてコンサートはできません)。酪農学園の学生中心の小オーケストラなら夏でも可能かもしれません。いずれ実現したいものです。

懇親会に出席され
た原田学園長(85歳でも大変元気です)や安宅元大学長の話から、1907年に酪農を学ぶために米国に留学していた宇都宮仙太郎が内村鑑三より早く「デンマークに見習え」と語り、1933年酪農義塾(酪農学園の前身)ができた年、玉川学園農学部創設に関わった高井先生の御尊父が黒澤酉蔵より早くデンマークを訪問していたことなど、日丁の交流史の一端を知ることができ大変勉強にもなりました。ちなみに玉川大学農学部は1947年設立(玉川学園はデンマークのフォルケ・ホイスコーレに学んだ小原国芳が1929年に設立)、酪農学園大学は49年に大学部設置、50年短大認可、60年大学認可です。農業による国造りということを、デンマークから学ぼうとした運動が戦後すぐにあったことが分かりました。

また、高井先生が仰るように、デンマークは85年に国民投票により原発を導入しないことを決定し、北海油田によりエネルギー輸出国となってもなお、再生可能エネルギーの普及に力を入れ、2050年までに100%再生可能にすることを国会で決議するという高い理念を持った政治を国民の意志に基づいて行っています。そのような民主主義の根付いたデンマークという国の姿に感銘を受けます。それにひきかえ、この日本の政治の貧困は何ということでしょうか・・・


昨日は「たねまきごんべえ」で大豆を播き、畑に定植したキャベツ、ナス、キュウリなどもくたっとしているので、今日は雨が降って欲しいところです。この忙しい時期に座学の講義をしなければならないので、晴れているとちょっと悔しいということもありますが・・・


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