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農民芸術学校を創りたい!

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イメージ 1「農民芸術学校(仮称)」は、自給的農業および農的生活に必要な技術と哲学を学びながら、芸術によって社会に貢献できる人材を育てることを目的とした学校です。現代は、グローバル資本主義が世界を席巻して物質的には豊かになる一方で、格差はますます広がり、戦争や飢餓といった不幸は一向になくならず、地球環境の危機的状況が迫り、精神的にはかえって貧困になっているようです。
 これらは被造物であり自然の一部に過ぎない我々が、人間本来の真っ当な生き方を忘れ、自ら神のようにふるまおうとしていることに端を発していると思います。「農民芸術学校」では、平和で希望に満ちた世界を創るため、人間本来があるべき大地に根ざした生き方に立ち返り、芸術によって人生を苦悩ではなく歓びに変えることを
イメージ 6目指します。

 この学校は、デンマークで誕生したフォルケホイスコーレ(民衆大学)と理念を共有したいと思います。フォルケホイスコーレは、自立した民衆(=自給的農民)によって国家や企業に支配されない民主的な社会を築くことを目的に、デンマークの牧師・詩人であったグルントヴィが理念を掲げ、教育者であったコルの尽力によって今からおよそ160年ほど前に創
られました。成人を対象として教師と生徒が生活を共にする全寮制のフリースクールで、「神を愛し、人を愛し、土を愛す」という三愛精神に基づいています。現在でも北欧を中心に全世界にフォルケホイスコーレがあり、試験や資格とは無関係に、芸術やスポーツ、様々な教養など各々特徴イメージ 7を持ったカリキュラムを学ぶことのできる学校として、国際的に生徒を集める学校として人気があります。戦前の日本でもデンマークにならって、農村指導者を育てる目的で国民高等学校という訳語で各地に作られたことがありましたが、当時の国家的農本主義にとり込まれ、満蒙開拓(という名の侵略)にも利用され、本来の民主的役割を果たせないまま負の遺産として消滅しました。

 今から90年ほど前、花巻農学校の教師であった宮沢賢治も、文部省によって農学校の校舎を利用して創設された岩手国民高等学校の教師として採用され「農民芸術概論」という講義を担当しましたが、そのような学校の限界を感じ、自ら農民となり「羅須地人協会」という私塾を立ち上げました。彼は、そこで農業についての講義などの他に音楽活動を熱心に行い、そこに集った若き農民たちからは「農民芸術学校」と呼ばれていましたが、その活動は様々な事情により1年余りの短さで挫折してしまうことになります。

イメージ 9私は、彼の試みに深く共感するのですが、当時と現代では社会情勢が大きく異なります。農民がおかれている状況には現代でも似たものがあるのですが、一番違うのは当時多くの国民が農民であった一方、現代では分業化がますます進んで農民が極めて少数者となっていることです。そこで、私が新たに創ろうとする「農民芸術学校」では、まず何よりも自立した農民を育てるということを第一の目標とします。それこそが、永続的で循環型の社会を築き、垂直型ではなく差別や搾取のない水平的な平和な世界を取り戻すために最も必要なことと考えるからです。ここで言う農民とは、賢治の言うところの地人にも相当しますが、必ずしも世間一般に言う農業者・農家である必要はなく、主たる収入は他の仕事で稼ぎながら、農業を基本とした自給生活を行うという場合も大いにあり得るでしょう。そして芸術こそは、人間が人間らしく生きるために必要欠くべからざるものであり、農業や労働だけに専念するのではなく、芸術や文化によって人生を豊かにし、またそれによって社会に貢献する人物を育てて行きたいと願っています。

イメージ 4 さて、2012年より、このような「農民芸術学校」の理念に共鳴する人たちが集まり、「農民芸術協会」を立ち上げ、「農民芸術学校(仮称)」の設立に向けて会議を重ね、農業と芸術を体験できる一日コースなどのプログラムを実行してきました。しかし、学校設立のために十分な時間を注ぐことのできるメンバーが少なかったことと、個人の農地で十分なプログラムを実行することに法的な困難を生じたため、計画が中断した状態になっています。しかし、何とか理想の学校を作るためにNPO法人のような形で実現できないかと模索を始めているところです。
 デンマークにおいては、フォルケホイスコーレは農民主体による民主主義国家作りに大きく貢献し、現在では国からの援助も手厚くあってイメージ 8授業料も安く抑えられています(デンマークでは公的学校は、大学まで無料です)。しかし日本は、国立大学でさえ授業料が非常に高く、フリースクールに対しては国からの援助というものは皆無であり、このような学校を立ち上げたり運営して行くことは容易なことではありません。これまでフォルケホイスコーレの名前で立ち上げたフリースクールも国内にいくつかありましたが、現在順調に運営できているところはありません。そのような理念に基づいた学校としてはわずかに、全寮制高等学校として山形県の基督教独立学園高校、三重県の愛農学園高等学校、島根県のキリスト教愛真高校などが存在し、有機農業による自給や芸術活動・平和運動なども熱心に行っていますが、成人対象の学校ではありません。
「農民芸術学校」は、成人対象のフリースクールとして、持続可能な平和で文化的な世界を築くための学びの場としての設立を目指します。
有機農園えこふぁーむを北海道余市町に開設した1992年の翌々年、音楽好きの北海道有機農業研究会の仲間と立ち上げた北海道農民管弦楽団は、2014年に創立20周年を迎えました。当団は、2011年2月に農業による民主的な国作りの先進国であるデンマークへ演奏旅行を行い、現地のアマチュア・オーケストラや、有機農業を学ぶ学生・農家などとの交流を通じ、音楽の持つ大きな力を改めて確認しました。2013年1月には、農民オーケストラの原点でもある宮沢賢治の故郷、岩手県花巻市、東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市でも演奏会を開催し、花巻市に誕生したばかりの金星少年少女オーケストラ、新たに結成された東北農民管弦楽団とも共演しました。
「鍬で大地を耕し、音楽で心を耕す」をモットーとし、「農民による農民のための農民のオーケストラ」を目標に
、生産者と消費者、地方と都市の架け橋になるべく、農閑期に全道各地での演奏を行っています。演奏をして欲しいというご要望には、できる限りお応えします。また、このオーケストラに参加したいという農家・農業関連の職業人や学生の皆さんからのご連絡も、お待ちしています。初心者や昔ちょっと楽器に触ったことがあるだけという方でも歓迎いたします。
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FBグループ(団員限定)
https://www.facebook.com/groups/157354007712313/

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演奏会のご報告

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クリスマス・シーズンで教会関係の演奏が続きました・・・

11月27日(日) 小樽教会ふれあいヴァイオリンコンサート
 14:00開演 日本キリスト教団小樽教会 

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アドベント(待降節、聖公会では降臨節と呼ぶ)第一主日の午後、日本キリスト教団小樽教会(2週間前に演奏した日本キリスト教団余市教会と同じ創立131周年)の新しい礼拝堂での2年目のヴァイオリン・コンサートを行いました。

演奏:
 ヴァイオリン:牧野時夫、ピアノ:安河内真樹 
(ピアノはうちから持参したデジタルですが)
 
演奏曲目:イメージ 2
クライスラー作曲  美しきロスマリン
バッハ/グノー作曲  アヴェ・マリア
モーツァルト作曲  メヌエット
ラフ作曲  カヴァティーナ
サラサーテ作曲  ツィゴイネルワイゼン
ヴィエニャフスキー作曲  レゲンデ
フォーレ作曲  夢のあとに
ヴィターリ作曲  シャコンヌ
讃美歌から いつくしみ深き
同 主われを愛す
同(スコットランド民謡)アニー・ローリー
(以上3曲は聴衆の皆さんで一緒に歌う)
 アンコール
讃美歌から(アメリカ民謡、牧野時夫編曲)アメイジング・グレイス
ドヴォルザーク作曲 ユーモレスク

12月20日(火) 酪農学園大学クリスマス礼拝コンサート
 10:30~ 酪農学園大学黒澤記念講堂

   演奏: 酪農学園大学室内楽団・吹奏楽団・合唱団・聖歌隊
    指揮: 牧野時夫イメージ 3
   演奏曲目:
    ヘンデル/シンフォニア(メサイアより)
    パッヘルベル/カノン
    モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプス
    讃美歌(牧野編曲)/あらののはてに
    ヘンデル/ハレルヤコーラス(メサイアより)
    讃美歌(牧野編曲)/きよしこの夜
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12月24日(土) 小樽聖公会クリスマスイヴ燭火礼拝
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  ヴァイオリン:牧野時夫 オルガン:三溝千春
  演奏曲:  聖歌から8曲、もみの木
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12月25日(日) 小樽聖公会クリスマス聖餐式・祝会
 10:30~ 小樽聖公会礼拝堂・集会室
  ヴァイオリン:牧野時夫 オルガン:三溝千春
  演奏曲: モーツァルト/メヌエット バッハ~グノー/アヴェ・マリア
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北海道農民オーケストラ音更(十勝)公演に向けて

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1月7~8日にかけて、22日(日)に音更町文化ホールで開催する北海道農民管弦楽団第23回定期演奏会に向けての集中練習を酪農学園大学の学生ホールで行いました。音更町が生んだ世界的作曲家・伊福部昭氏の代名詞とも言える「ゴジラ」のテーマで始まる「SF交響ファンタジー第1番」の冒頭部分です。道立高校では札幌西高と2つしかない音更高校の管弦楽部の皆さんと共演いたします。

https://www.facebook.com/farmers.orchestra/videos/1040058189455716/

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音の更ける町で演奏会です!

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これから十勝の音更町に向けて出発します。日本を代表する作曲家であり、数多くの作曲家を育てた故伊福部昭氏の故郷であるばかりでなく、現在も作曲家の青山昌弘さん、ピアニストの川上敦子さんという、すばらしい音楽家の住む町であり、全国でも有数の音響の優れたホール、北海道では二つしかない高校のオーケストラもあります。
 音更(オトフケ)というのは、北海道の多くの地名がそうであるように、アイヌ語に漢字を適当に充てたものに過ぎませんが、この町には、「音」に「更ける(耽る=夢中になる)」何かがあるのかもしれません。
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北海道農民管弦楽団第23回定期演奏会(音更公演)成功裏に終わる

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北海道農民管弦楽団第23回定期演奏会(音更町文化センター大ホール)が終わりました。雪の降る中、満席の1000名を超えるお客様が足を運んでくれました。今回の演奏会は音更で少年時代を過ごした伊福部昭先生の没後10年の顕彰事業と文化センター開館30周年を記念して行われました。地元の作曲家・青山昌弘さんの協奏曲「産土(うぶすな)の始め」を、音更在住のピアニスト川上敦子さんと共演。音更高校管弦楽局の若い奏者ともゴジラ(「SF交響ファンタジー第1番」)他を演奏しました。最後まで温かい拍手をたまわり有難うございました。どうぞこれからもご声援、ご支援のほどをよろしくお願いします。アンコールは私のバイオリン独奏でマスネ「タイスの瞑想曲」でした。
来年も同じ十勝管内、清水町にて、2018年2月上旬に地元合唱団と共にベートーベンの第九を演奏し、まだまだ台風の被害から復興に向けて頑張っている十勝を応援したいと考えています。
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イメージ 5伊福部昭先生の故郷・音更町にて
音更町在住の作曲家・青山昌弘、伊福部先生次女・姜子さん、音更町在住のピアニスト・川上敦子さん、私、伊福部先生長女・玲さん、












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基地で何を守るのか!?

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狂犬マティス国防長官が、トランプ政権の閣僚として初来日して超タカ派の稲田防衛相や安倍首相と会談し、普天間基地の辺野古移設が唯一の解決策であることや、尖閣諸島防衛のためアメリカの核の傘を維持することでも合意したという。
 翁長沖縄県知事が、辺野古新基地建設について沖縄県民は決して認めないことを訴えにアメリカに出向いている最中の出来事。唯一の被爆国として、有名無実だったとはいえ「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を堅持していたはずの日本が、国民の意思などそっちのけで、国連では核兵器禁止条約に反対し、あからさまに核兵器による国防まで主張するようになるとは、嘆かわしいにもほどがある。
 兵器オタクの石破元防衛相も、3・11後に原発とロケットはいつでも核装備ができるようにするため維持すべきだと公言していたし(徴兵に逆らう者は死刑にしていいとも言っていた)、トランプ大統領も就任前に日本や韓国は独自で核装備した方がいいと言い、アメリカも核軍拡をすべきだと公言している。
 オバマ前大統領は核兵器廃絶を目指すことでノーベル平和賞までもらったはずなのに、何一つ現実を変えられなかったし、大統領が変わっただけで、ここまで変わってしまうのか・・・
 原発も軍事基地も、差別がなければ存在できない。原発は電気を作るためには必要がないし、軍隊も基地も平和を作るためには必要がない。それらは単に、人間が人間を暴力によって支配し、差別を固定化するために存在しているものでしかない。
 すべての日本人が知っておくべき事実を描いたドキュメンタリー。余市でも上映されますので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/events/1379649868774087/

日本人は、何と馬鹿なのだ! 

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嗚呼! 日本人は、何と馬鹿なのだ!
 
広島と長崎に原爆を落とされて、罪もない数十万の市民が焼き殺されて、天皇のためとかアジアを欧米列強から守るためなどということを信じて戦争していたことの愚かさに、初めて気づく。いや、未だに気づいていない安倍首相を始めとする歴史修正主義者も多く、南京大虐殺や従軍慰安婦などなかったかのようなネトウヨ系のデマを信じ、あの戦争はやはりアジア解放のための戦争であり、戦争をやったことが悪いのではなく、負けたことが悪かったのだと考えている国民がいる。

福島第一原発の過酷事故が起こって、多くの人が故郷を追われ目に見えぬ放射能の恐怖に日々怯えて暮らすことになって初めて、原発には何重もの安全対策が施されているので絶対安全であり石油資源のない日本にとっては必要で地球温暖化の防止にもなりエコだとまでいう全く頓珍漢な神話にまで踊らされ、世界で最も危険な地震と火山だらけの列島に、余りにも危険な原発を次々と作ってきたことの愚かさに気づく。いや、未だに自民党政府は電力会社は、新たな安全神話や必要神話をふりまき続け、そんな自民党政府や電力会社の言うことを鵜呑みにして原発の再稼働を許してしまう愚かな国民。3.11のことなどすっかり忘れて太平洋の魚をうまいうまいと喜んで食い、福島の農産物を食べ観光して応援しましょうなどと、メルトダウンした核燃料が未だにどこにあるのかも分からないのに、よく言えたものだ!

自民党政府は、本当に原発が安全で発電に必要などと考えているわけではない。それは国民向けの嘘っぱちの宣伝に過ぎないのだ。実際は、発電のためには余りにも危険で非経済的なことなど十分承知の上で、核保有の野望と日米関係の安定のために原発を維持したいだけである。電力会社だって、国策で作らされてしまったから元をとるためにいやいややっているだけで、本当は原発などというお荷物は一日も早くやめたいと考えているはずだが(そうでないなら余りにも馬鹿)、そんなそぶりは一切見せず、安全を確認して一日も早く再稼働したいなど国民の声などそっちのけでほざいている(電力会社の経営と国民の生命と、一体どちらが大切なのか!)。原発の安全性など確認できるはずもないし、安全に再稼働することなど不可能なことは、電力会社が一番よく分かっているはずである。再稼働などとんでもない。日本中の全ての原発を再稼働せず一刻も早く廃炉にすることに、全力を挙げるべきである。



教育勅語の復活を許すな!

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 9億円余りする国有地を実質200万円で売却したことも大問題だが、その土地に建てる小学校の名誉校長に安倍首相夫人を据え、安倍晋三記念小学校と名付けて寄付を集めていたのだから何をか言わんや。もはや、うやむやにすることは許されないが、一番の問題はこの学校法人の理念である。この森友学園が経営する塚本幼稚園では、園児に教育勅語を暗唱させ、童謡の代わりに軍歌を歌わせる。私学だから何を教えようが法には触れないのかもしれないが、教育勅語はないだろう。戦前の日本を狂わせ、戦争に導いた元凶である。まあ中国で言えばかつての「毛沢東語録」みたいな、全体主義の象徴的存在である。天皇なんて、そんなに偉い人だと知らなかった日本人が大半だった時代に、日本国中隅から隅まで幼少の頃から天皇を崇拝する心を植え付けさせ、そのような天皇中心の「国体」に逆らうことは日本人としてあってはならぬことという教育を徹底させた、短いながらも日本天皇教のバイブルとも言えるものである。

 ドイツでは戦後ナチズムを徹底的に批判して、ヒットラーの主著「わが闘争」の出版も近年までずっと認めて来なかったが、日本では「わが闘争」なんて、いくらでも文庫本で本屋に並んでいる。しかし、原本にある東洋人や日本人が劣等人種であるとする差別思想は、正しく翻訳されていないようだ。そして、「教育勅語」なんか、今時その内容を学校で教えられることなどあるはずないと思っていたが、それを復活させようという人たちが「日本会議」を始めとして現役の国会議員(特に現在の内閣中)に大勢いるらしいのだから、恐れ入る。この「教育勅語」なるものは、明治天皇が自ら語ったという形「朕(ちん)惟(おも)うに・・・」をとってはいるものの、日本にかつてからあった儒教的道徳(元々中国や朝鮮から入ったわけだが)に、西欧の王権神授説に倣って薩長中心の明治政府が作り上げた絶対主義的天皇制を結びつけたものであって、個人の人権を一切認めない全体主義的思想で塗り固められている。

 敗戦後、このことの反省に立ち、「教育勅語」に代わるものとして戦後誕生したのが、旧「教育基本法」(1946)である。旧「教育基本法」第1条は、「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。」としている。日本国憲法前文にも似た感動を覚える、民主的な人権思想に基づく、高邁な理想を掲げたものとなっている。

 しかし2006年、時の自民党政権により全面的に改正された新「教育基本法」は、旧「教育基本法」の人権思想から相当に後退し、戦前同様の国家主義の復活を匂わせる改悪と言えるものとなった。新「教育基本法」では、旧法になかった「公共の精神を尊び」とか「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」などという文言が付け加えられ、まあそれはそれでよしとしても、一番の問題は第10条の改正(改悪)である。

 改正前:第10条 教育は、不当な支配に屈することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。
 改正後:第10条 教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の元、公正かつ適正に行われなければならない。
 
改正前と改正後、似ているようで、実は正反対のものとなっている。旧法の当初案「教育基本法要綱案」(1946.12.21)では、「教育は、政治的又は官僚的支配に服することなく、国民に対し独立して責任を負うべきものであること。学問の自由は、教育上尊重されなければならないこと。」となっていた。つまり旧法は、教育が時の政府や国家から自由・独立であることを意図したものであったのに対して、後者は全く逆に、たとえば教職員組合などを想定して、国や地方のやり方に反対するものを封じ込めようとする意図が見え見えで、都合のよい法律さえ作ってしまえば、いくらでも教育の自由を奪うことができるようになっているのである。現在の自民党政府がやろうとしている憲法改正なども、これと全く同じ反動的復古主義以外の何物でもなく、資本主義や自由市場経済が招いた社会の弊害を、あたかも民主主義や平和主義が招いたかのように言い立てて国家主義的な政治を復活させようとする策動を許すわけには行かない。

 敗戦直後の民主政治・民主教育の原点を探れば、ほとんど我が母校・北海道農学部の前身である札幌農学校の初代教頭クラーク博士の教えを直接・間接に受け日本の指導者となった者たち(「イエスを信じる者の誓約」に署名した第1期生全員と第2期生の大半=東大より古く日本で最初に学士号を得られるカレッジで学んだエリート中のエリート)に行き着くのである。現在の日本国憲法草案のモデルとなった「憲法草案要綱」を作ったメンバーの一人で1947年から1年の短命に終わった片山社会党内閣で文部大臣を務めた森戸辰男や、戦後最初の文部大臣となった前田多門、他にも文部大臣では田中耕太郎、安倍能成、天野貞祐などが、第2期生の新渡戸稲造と内村鑑三の両者から、薫陶を受けている。また、保守合同で誕生した自民党初の総裁となった石橋湛山は、甲府一中(私の妹の母校、甲府一高の前身)時代に校長であった第1期生の大島正健から教えを受け、自分自身もクラーク博士の弟子であると後日述懐している。クラーク博士の教え、クラーク精神とは一体どのようなものだろうか。

 「大志を抱け」(Be ambitious)は余りにも有名であるが、その志とは富・地位・名声・権力といった個人に帰するものではなく、知識・知恵・正義・博愛といった社会に貢献するものである。そして、クラークは「紳士たれ」(Be gentleman)とも言ったが、これは何者も恐れない確固たる個人を確立し、自制・自立・質素・清潔を重んじる尊敬される人間になることである。何よりも大事なことは、自由・自主・独立・解放を重んじる不屈の精神であって、教育勅語のような儒教的精神とは全く異なり、誰かに忠義を尽くすとか、和を乱さないとか、そういうことを優先するようなものではないのである。周りがみんな間違ってしまっている時に空気を読んで和を乱さない日本人が、あのような勝ち目のない戦争やって日本中焼け野原にして原爆まで落とされ、地震列島を原発だらけにして津波による過酷事故で故郷を追われ、働き過ぎで過労死したり、いじめを受けて自殺したりするのである。また、個人を尊重するということは、差別を許さないということであり、弱者の側に立った利他精神に行き着くものでもある。クラークが教えた「イエスを信じる」ということは、そういう精神を重んじるということであって、キリスト教徒であるとかないとか、そんなことはどうでもよいことなのである。

 さて、話を戻して教育勅語を重要なものとしている森友学園では、「日本人としての礼節を尊び、愛国心と誇りを育てる」(HPから)としているが、日本を深く愛した真の愛国者であった内村鑑三は、かつて「教育勅語不敬事件」を起こして国家(=天皇)に忠誠を尽くしていないとして第一高等中学校(現在の東大教養部)の教職を解かれた。本当は、お辞儀のやり方が中途半端だったということだけのようだが、今の時代でも、君が代(国歌?)斉唱の時に起立しなかったとかで、教員が懲戒処分されたりということがまかり通っている。全く、日本という国は、そういう個人の精神の自由を奪うようなことを許しておきながら、どうして北朝鮮や中国のことを批判できるのか。日本に難民申請する人を年間数十名しか受け入れていないのに、毎年何万人も難民を受け入れているアメリカのトランプが難民の入国を抑制しようとしていることを、どうして批判できるというのか。全く自分のことが見えていない日本人が、いい気になって日本ほどすばらしい国はないなどと言っているのには、呆れるばかりである。

東北農民管弦楽団第4回定期演奏会(天童公演)2017/3/3~6

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今年も東北農民管弦楽団の定期演奏会に北海道から6名弦イメージ 13楽器でお手伝い。

将棋の駒がいたるところにある天童市
サクランボとラ・フランスの町でもある
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宿泊した舞鶴荘で、ちょうど雛祭りの当日





北海道と同様に前夜祭

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ロビーで農産物販売 えこふぁーむのぶどうジュース
7ダース完売しました!

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    80名のオーケストラに130名の合唱で、日本初演のドヴォルザーク「チェコ農民賛歌」に 佐藤眞のカンタータ「土の歌」。
すばらしい合唱のハーモニーとオーケストラの熱のこもった演奏で、演奏しながら涙がこぼれそうになりました。

「土の歌」の最終曲「大地讃頌」は最近余り学校などで歌われなくなっているようだが、残念なこと。しかし、この曲の真価は全曲を通して歌ってこそ、理解できるものだ。
土に生きる農民を讃え、核や戦争で大地を汚す人間の驕り高ぶりに警鐘を鳴らし、豊かな大地と共にある平和を願う、すばらしい合唱曲。オーケストラ伴奏で、そのドラマ性が遺憾なく発揮される。

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ホールでの打ち上げ

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演奏会後の3泊目は山形市に移動して、東北農民オケの白取さんたち青森組3名と北海道組4名で打ち上げ2次会。

4日目は山形市内散策
イメージ 4文翔館(旧山形県庁・県議会議事堂)

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やまがた伝統こけし館(入場無料)
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   文翔館の脇にある湯殿山神社の願い牛


1991年に復元された二の丸東大手門。山形城(霞城)は元々三重の堀に囲まれた全国屈指の規模を誇る平城であったが、明治時代に本丸と一番外側の三ノ丸(現在の山形市の中心部がすっぽり入る)の堀は埋め立てられ、二ノ丸の堀だけが残り、現在その内側が公園となり、博物館、体育館、野球場など様々な施設が公園内にある。
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現在再び本丸の堀を掘削して発掘調査が進められている。イメージ 7

国産樹で調達できなかったので樹齢1000年の台湾檜を使ったとのこと。


山形市郷土館(旧山形県立病院「済世館」)
明治11年にドイツからお雇い医師を招いて開業。


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霞城公園そばのそば処「佐藤屋」
でランチ
山形名物の芋煮とそばが同時に楽しめる芋子煮そば


余市室内楽協会 第6回団内発表会

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第6回 余市室内楽協会 団内発表会 
2017.3.11.(土) 13:30~ 仁木町民センター交流ホール
8名ほど日程の都合が合わずに、参加メンバーが少なめでしたが、小樽のオケからホルン2名参加して下さり、3時間半の楽しい演奏会でした。終了後は、仁木町の山川邸にて懇親会も行われ、さらに演奏が続きました。

1.モーツァルト/弦楽四重奏曲 第8番 全4楽章 イメージ 1
 Vn.1 久保田 睦、Vn.2井坂 有美子、Va.吉岡 華奈子、Vc、越智 恵美子
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2.マスネー/タイスの瞑想曲
 Vn.小泉 雅広 Pf.牧野 時夫
3.J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番 前奏曲
Pf.小泉 雅広
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4.モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 第1番 第1楽章
 Vn. 牧野 時夫、Va. Kristen Morgan
5. F.KROMMER Op.2 Duo concertant
Vn.1 井坂 有美子、Vn.2 吉岡 華奈子
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イメージ 7.アンナ・マグダレーナ・バッハ(J.S.Bach)/無伴奏チェロ組曲 第2番より
  2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande
 Vc.山川 雅裕
7.ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第2番Op.12 全3楽章
 Vn. 久保田 睦、Pf. 安河内 真樹
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8.ベートーヴェン/セレナーデ Op.25より
  1. Entrara 2.Menuetto 6.Adagio 7.Allegro vivace e disinvolto
Fl.瀧谷まゆみ、Vn.牧野 時夫、Va.嶋田 宏
9. SEBASTIAN LEE op60-1 チェロ二重奏曲
 Vc.1越智 恵美子、Vc.2 嶋田 宏
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イメージ 1110.久石 譲/さんぽ、ブルグミュラー/素直な心
 Pf.嶋田 湧
11.木村 弓/いつも何度でも
 Pf.高嶋 希、Va.高嶋 恵子、Vc.山川 雅裕
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12.チャイコフスキー/感傷的なワルツ
 Vc. 越智 恵美子, Pf.安河内 真樹イメージ 14
13.ドヴォルジャーク/スラブ舞曲集より 第8番
 Pf.1 瀧谷まゆみ、Pf.2 牧野 時夫

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やらかしました!(繰り返し間違えて、弾き直し)
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14.ロッシーニ/5つのホルン二重奏より
1.Marcia 2.Menuett 3.Adagio non troppo 4.Menuett
Hr.1 村山 基 Hr.2 伊藤ひさこ
15.シューベルト/弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」第1楽章 
 Vn.1 牧野 時夫、 Vn2. 嶋田 覚子、 Va.高嶋 恵子、 Vc.嶋田 宏



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16.ミヒャエル・ハイドン/ディベルティメント ト長調イメージ 20
 Fl.瀧谷まゆみ、Hr. 村山 基 、伊藤ひさこ、笠 小春、 弦楽3部
アンコール(3.11 東日本大震災を思い)
 菅野よう子/花は咲く




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2次会はセルフビルドの山川邸にて
馬(道産子)、ヤギ(アルパイン)、イヌ(北海道犬)、ネコ(日本猫)、鶏(チャボ)、無農薬の果樹園・野菜畑・田んぼ、究極の自給農場

山川恵さん手製のピザ、おこわ(材料のもち米ほかも山川農園製)
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持ち寄りのお酒(ワイン、ビール、日本酒、中国白酒)やジュース(えこふぁーむのブドウジュースに山川農園のリンゴジュース)、久保田さん手作りワイン、梅酒(ブドウも梅も、うちの農園産)
小春さんが育てた余市ハル農場のツヴァイゲルト・レーベ(仁木 自然農園グループ醸造)
以上全部ジュースとワインは無農薬
ニセコのクラフトビール
Kristen手作りのベリーパイ(材料のブルーベリー、カシスはうちの農園産)すごい量のベリーが詰まっています。
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クンマーのフルート四重奏曲、2曲を全楽章やりました。
ヴィヴァルディのチェロソナタ。この後、嶋田さんのソロ、私のチェンバロでバッハのチェロソナタもやりました。
安河内さわちゃん(赤井川都小1年)「かわいいオーガスティン」
私は、暗譜しているドビュッシーや、山川家にあったショパンのマズルカから5曲ほど演奏。瀧谷さんと連弾で「スラヴ舞曲」の第6番も弾きました。

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農民芸術学校を創りたい!

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イメージ 1「農民芸術学校(仮称)」は、自給的農業および農的生活に必要な技術と哲学を学びながら、芸術によって社会に貢献できる人材を育てることを目的とした学校です。現代は、グローバル資本主義が世界を席巻して物質的には豊かになる一方で、格差はますます広がり、戦争や飢餓といった不幸は一向になくならず、地球環境の危機的状況が迫り、精神的にはかえって貧困になっているようです。
 これらは被造物であり自然の一部に過ぎない我々が、人間本来の真っ当な生き方を忘れ、自ら神のようにふるまおうとしていることに端を発していると思います。「農民芸術学校」では、平和で希望に満ちた世界を創るため、人間本来があるべき大地に根ざした生き方に立ち返り、芸術によって人生を苦悩ではなく歓びに変えることを
イメージ 6目指します。

 この学校は、デンマークで誕生したフォルケホイスコーレ(民衆大学)と理念を共有したいと思います。フォルケホイスコーレは、自立した民衆(=自給的農民)によって国家や企業に支配されない民主的な社会を築くことを目的に、デンマークの牧師・詩人であったグルントヴィが理念を掲げ、教育者であったコルの尽力によって今からおよそ160年ほど前に創
られました。成人を対象として教師と生徒が生活を共にする全寮制のフリースクールで、「神を愛し、人を愛し、土を愛す」という三愛精神に基づいています。現在でも北欧を中心に全世界にフォルケホイスコーレがあり、試験や資格とは無関係に、芸術やスポーツ、様々な教養など各々特徴イメージ 7を持ったカリキュラムを学ぶことのできる学校として、国際的に生徒を集める学校として人気があります。戦前の日本でもデンマークにならって、農村指導者を育てる目的で国民高等学校という訳語で各地に作られたことがありましたが、当時の国家的農本主義にとり込まれ、満蒙開拓(という名の侵略)にも利用され、本来の民主的役割を果たせないまま負の遺産として消滅しました。

 今から90年ほど前、花巻農学校の教師であった宮沢賢治も、文部省によって農学校の校舎を利用して創設された岩手国民高等学校の教師として採用され「農民芸術概論」という講義を担当しましたが、そのような学校の限界を感じ、自ら農民となり「羅須地人協会」という私塾を立ち上げました。彼は、そこで農業についての講義などの他に音楽活動を熱心に行い、そこに集った若き農民たちからは「農民芸術学校」と呼ばれていましたが、その活動は様々な事情により1年余りの短さで挫折してしまうことになります。

イメージ 9私は、彼の試みに深く共感するのですが、当時と現代では社会情勢が大きく異なります。農民がおかれている状況には現代でも似たものがあるのですが、一番違うのは当時多くの国民が農民であった一方、現代では分業化がますます進んで農民が極めて少数者となっていることです。そこで、私が新たに創ろうとする「農民芸術学校」では、まず何よりも自立した農民を育てるということを第一の目標とします。それこそが、永続的で循環型の社会を築き、垂直型ではなく差別や搾取のない水平的な平和な世界を取り戻すために最も必要なことと考えるからです。ここで言う農民とは、賢治の言うところの地人にも相当しますが、必ずしも世間一般に言う農業者・農家である必要はなく、主たる収入は他の仕事で稼ぎながら、農業を基本とした自給生活を行うという場合も大いにあり得るでしょう。そして芸術こそは、人間が人間らしく生きるために必要欠くべからざるものであり、農業や労働だけに専念するのではなく、芸術や文化によって人生を豊かにし、またそれによって社会に貢献する人物を育てて行きたいと願っています。

イメージ 4 さて、2012年より、このような「農民芸術学校」の理念に共鳴する人たちが集まり、「農民芸術協会」を立ち上げ、「農民芸術学校(仮称)」の設立に向けて会議を重ね、農業と芸術を体験できる一日コースなどのプログラムを実行してきました。しかし、学校設立のために十分な時間を注ぐことのできるメンバーが少なかったことと、個人の農地で十分なプログラムを実行することに法的な困難を生じたため、計画が中断した状態になっています。しかし、何とか理想の学校を作るためにNPO法人のような形で実現できないかと模索を始めているところです。
 デンマークにおいては、フォルケホイスコーレは農民主体による民主主義国家作りに大きく貢献し、現在では国からの援助も手厚くあってイメージ 8授業料も安く抑えられています(デンマークでは公的学校は、大学まで無料です)。しかし日本は、国立大学でさえ授業料が非常に高く、フリースクールに対しては国からの援助というものは皆無であり、このような学校を立ち上げたり運営して行くことは容易なことではありません。これまでフォルケホイスコーレの名前で立ち上げたフリースクールも国内にいくつかありましたが、現在順調に運営できているところはありません。そのような理念に基づいた学校としてはわずかに、全寮制高等学校として山形県の基督教独立学園高校、三重県の愛農学園高等学校、島根県のキリスト教愛真高校などが存在し、有機農業による自給や芸術活動・平和運動なども熱心に行っていますが、成人対象の学校ではありません。
「農民芸術学校」は、成人対象のフリースクールとして、持続可能な平和で文化的な世界を築くための学びの場としての設立を目指します。
有機農園えこふぁーむを北海道余市町に開設した1992年の翌々年、音楽好きの北海道有機農業研究会の仲間と立ち上げた北海道農民管弦楽団は、2014年に創立20周年を迎えました。当団は、2011年2月に農業による民主的な国作りの先進国であるデンマークへ演奏旅行を行い、現地のアマチュア・オーケストラや、有機農業を学ぶ学生・農家などとの交流を通じ、音楽の持つ大きな力を改めて確認しました。2013年1月には、農民オーケストラの原点でもある宮沢賢治の故郷、岩手県花巻市、東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市でも演奏会を開催し、花巻市に誕生したばかりの金星少年少女オーケストラ、新たに結成された東北農民管弦楽団とも共演しました。
「鍬で大地を耕し、音楽で心を耕す」をモットーとし、「農民による農民のための農民のオーケストラ」を目標に
、生産者と消費者、地方と都市の架け橋になるべく、農閑期に全道各地での演奏を行っています。演奏をして欲しいというご要望には、できる限りお応えします。また、このオーケストラに参加したいという農家・農業関連の職業人や学生の皆さんからのご連絡も、お待ちしています。初心者や昔ちょっと楽器に触ったことがあるだけという方でも歓迎いたします。
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FBグループ(団員限定)
https://www.facebook.com/groups/157354007712313/

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トリオ・マモーレ皐月コンサート2017

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ご無沙汰してしまいました。フェイスブックにはほぼ毎日のように投稿しているのですが、ブログの方はすっかりおっくうになってしまいました。でも、フェイスブックやられない方もおりますので、たまには投稿したいと思います。

Trio M"amore (フルート&ソプラノ:瀧谷まゆみ、Violin:牧野時夫、Piano:安河内真樹)余市郡在住の3名の音楽家による、余市テラスでの9年目のコンサート。Cafe B&B 余市テラスのマスター 伊藤眞人(まさんど)氏の一周忌に当たる 5月13日の土曜日、18時30分の開演。店内一杯60名ほどのお客さんが来てくださいました。

特別出演で、瀧谷さんと安河内さんの共通の師であるピアニスト、柴田千賀子さん(英国王立音楽院卒、米国インディアナ大、北海道教育大講師歴任)も演奏してくださいました。前座で、マスターに聞いてもらう約束をしていた余市室内楽協会の山川雅裕さん(仁木山川農園)のバッハの無伴奏チェロ組曲の演奏もありました。

プログラム
1.ロイド=ウェッバー/ピエ・イエズ(Sop.Vn.Pf)
2.ロドリゲス/ラ・クンパルシータ(Fl.Vn.Pf)
3.タファネル/アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ(Fl.Pf.)
4.ヴィエニャフスキー/華麗なるポロネーズ第1番(Vn.Pf.)
5.カッチーニ/アヴェ・マリア(Fl..Vn.Pf.)
6.チマローザ/2本のフルートのための協奏曲 第1楽章(Fl.Vn.Pf.)
 休憩(女性陣お色直し)
7.中田喜直(鎌田忠良 詩)/霧と話した(Sop.Pf.)
8.プーランク/即興曲第15番~エディット・ピアフを讃えて(Pf.)
追1.ピアソラ/オブリビオン(Pf.連弾)
追2.中山晋平(柴田千賀子 編)/毬と殿様(Pf.連弾)
追3.ラフマニノフ/アンダンテ・カンタービレ~パガニーニ狂詩曲より(Pf.柴田千賀子)
追4.ガーシュイン/アイ・ガット・リズム(Pf.柴田千賀子)
9.ショスタコーヴィチ/2本のヴァイオリンのための5つの小品(Fl.Vn.Pf.)
10.チャップリン(西川利夏 編)/チャップリン・シネマ・メドレー(Fl.Vn.Pf.)
アンコール1.新井満/千の風になって(Sop.Vn.Pf.)
アンコール2.岡野貞一(高野辰之 作詞)/ふるさと(Sop.Vn.Pf.、全員で合唱)
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終了後、故伊藤眞人氏親族の皆様と偲ぶ会と打ち上げを兼ねて会場で行い、東京でミュージカルのNPOに参加している息子さんの歌や、詩吟、ギターの弾き語りなど、私もカホンで参加したり、ピアノ(Let it be)で参加したり、1年前のお葬式と同様の音楽にあふれた偲ぶ会となりました。
来年はトリオ・マモーレ10周年ということで、2018年4月7日(土)小樽マリンホールを借り切って3名でリサイタルを行います。私も現在そのためのトリオ曲をはりきって作曲中です。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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トリオ・マモーレ皐月コンサート2017

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ご無沙汰してしまいました。フェイスブックにはほぼ毎日のように投稿しているのですが、ブログの方はすっかりおっくうになってしまいました。でも、フェイスブックやられない方もおりますので、たまには投稿したいと思います。

Trio M"amore (フルート&ソプラノ:瀧谷まゆみ、Violin:牧野時夫、Piano:安河内真樹)余市郡在住の3名の音楽家による、余市テラスでの9年目のコンサート。Cafe B&B 余市テラスのマスター 伊藤眞人(まさんど)氏の一周忌に当たる 5月13日の土曜日、18時30分の開演。店内一杯60名ほどのお客さんが来てくださいました。

特別出演で、瀧谷さんと安河内さんの共通の師であるピアニスト、柴田千賀子さん(英国王立音楽院卒、米国インディアナ大、北海道教育大講師歴任)も演奏してくださいました。前座で、マスターに聞いてもらう約束をしていた余市室内楽協会の山川雅裕さん(仁木山川農園)のバッハの無伴奏チェロ組曲の演奏もありました。

プログラム
1.ロイド=ウェッバー/ピエ・イエズ(Sop.Vn.Pf)
2.ロドリゲス/ラ・クンパルシータ(Fl.Vn.Pf)
3.タファネル/アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ(Fl.Pf.)
4.ヴィエニャフスキー/華麗なるポロネーズ第1番(Vn.Pf.)
5.カッチーニ/アヴェ・マリア(Fl..Vn.Pf.)
6.チマローザ/2本のフルートのための協奏曲 第1楽章(Fl.Vn.Pf.)
 休憩(女性陣お色直し)
7.中田喜直(鎌田忠良 詩)/霧と話した(Sop.Pf.)

8.プーランク/即興曲第15番~エディット・ピアフを讃えて(Pf.)
追1.ピアソラ/オブリビオン(Pf.連弾)
追2.中山晋平(柴田千賀子 編)/毬と殿様(Pf.連弾)
追3.ラフマニノフ/アンダンテ・カンタービレ~パガニーニ狂詩曲より(Pf.柴田千賀子)
追4.ガーシュイン/アイ・ガット・リズム(Pf.柴田千賀子)
9.ショスタコーヴィチ/2本のヴァイオリンのための5つの小品(Fl.Vn.Pf.)
10.チャップリン(西川利夏 編)/チャップリン・シネマ・メドレー(Fl.Vn.Pf.)
アンコール1.新井満/千の風になって(Sop.Vn.Pf.)
アンコール2.岡野貞一(高野辰之 作詞)/ふるさと(Sop.Vn.Pf.、全員で合唱)

終了後、故伊藤眞人氏親族の皆様と偲ぶ会と打ち上げを兼ねて会場で行い、東京でミュージカルのNPOに参加している息子さんの歌や、詩吟、ギターの弾き語りなど、私もカホンで参加したり、ピアノ(Let it be)で参加したり、1年前のお葬式と同様の音楽にあふれた偲ぶ会となりました。
来年はトリオ・マモーレ10周年ということで、2018年4月7日(土)小樽マリンホールを借り切って3名でリサイタルを行います。私も現在そのためのトリオ曲をはりきって作曲中です。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 



 

トリオ・マモーレ皐月コンサート 動画

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えこふぁーむ農産物と音楽会のご案内

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ご無沙汰しております。もっぱらフェイスブックの発信に頼るようになり、こちらはすっかり投稿しなくなってしまいましたが、こちらしか見られない方もいらっしゃると思い、農産物と演奏会のご案内をまとめてさせていただきます。

 例年になく寒くて雨の多かった6月の北海道、無農薬サクランボは割れや病気でほとんどダメになってしまいましたが、無農薬イチゴは露地でもまずまずのできでした。7月に入った途端、まるで本州のようなじめじめした熱暑が続いており、北海道どうなってしまったの? という感じですが、生育の悪かった野菜たちも、ようやく順調に育って来ています。ぜひこの機会に、スーパーでは買えない珍しい品種もいっぱいの美味しく安心・安全の野菜や果物を味わってください。宅配料金も値上げ予定でしたが、10月一杯は従来の料金で行けることになりましたので、よろしくお願いいたします。

★生産物のご案内

有機農園えこふぁーむ 2017年度維持会員大募集中(今月中にお申込みください)

 会費2万円を、郵便振替口座:02700-0-27139(加入者名:牧野時夫)にお振込みいただければ、
 年3回有機野菜詰め合わせ(トマト、パプリカ、ズッキーニ他、時期に応じた野菜を20数品目)
 ならびに年1回有機果物詰め合わせ(ブドウ、リンゴ各数品種)を発送いたします。

カラフル有機野菜詰め合わせ 3500円(送料別途)

 下記のものを追加できます。
   ブルーベリー 200g  600円
   カシス 200g      500円
   ライ麦全粒粉 250g  400円

毎週土曜日11時~ しりべしなんでも百姓くらぶ 無農薬野菜市 
 小樽市都通りアーケード(小樽駅から徒歩5分ほど) に出店しています。

8月19日(土)~20日(日)は北大マルシェ に出店します。
 北大農学部前 10~16時です。
 

★今後の演奏予定

7/15(土)~17(月) 余市ミュージック・キャンプ(弦楽アンサンブル)
  余市教育福祉村センターハウス

7/30(日) しりべしなんでも百姓くらぶ 第21回ファーマーズ・チャリティー・コンサート
  滝下農園(余市町栄町 旧フゴッペ温泉となり)
  11時より屋台村・野菜市 13時よりコンサート

9/2(土) 日本園芸学会 懇親会
  ホテル・エミシア札幌
  出演:トリオ・マモーレ(フルート:瀧谷まゆみ、ヴァイオリン:牧野時夫、ピアノ:安河内真樹)
 
9/16(土)余市室内楽協会 コンサート2017(第29回定期演奏会)
  余市中央公民館大ホール  18時開演 入場無料
   コンサートマスター:牧野時夫(指揮なし)
    ・早川正昭/日本の四季より「秋」
    ・ドヴォルザーク/弦楽セレナーデより第1・2・5楽章
    ・モーツァルト/交響曲第33番

10/29(日)小樽管弦楽団 創立50周年記念演奏会
  小樽マリンホール 14時開演  入場料1000円
   指揮:嶋田宏、コンサートマスター:寺山豊樹、牧野時夫、
ソプラノ:北嶋 康子、バリトン:則竹 正人
    ・ヴェルディ/「運命の力」序曲
    ・ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
    ・オペラアリア集(ヴェルディ、プッチーニ、ビゼーほか)

11/25(土)余市町文化発表会
 出演:余市室内楽協会 曲目未定

12/2(土)長沼町女性連絡協議会の第20回マヌガーナの集い
 出演:トリオ・マモーレ 

2018年
1/6(土)~7(日)北海道農民管弦楽団 集中練習&ふみあと(酪農短大第競魁璽弘唱歌)録音会
 酪農学園大学 学生ホール

1/28(日) 北海道農民管弦楽団 第24回定期演奏会 (十勝清水町 第8回第九演奏会)
  十勝清水町文化センター大ホール 14時開演 
   指揮・ヴァイオリン独奏:牧野時夫 合唱指揮:小林徹士 合唱:ペケレベツ合唱団(公募)
   ソプラノ:延与章恵、アルト:松田久美、テノール:岡崎正治、バリトン:今野博之
    ・ロッシーニ:「どろうぼうかささぎ」序曲
    ・ヴィヴァルディ:四季より「冬」
    ・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

3/4(日)東北農民管弦楽団 第5回定期演奏会
 秋田県上小阿仁村生涯学習センター
  曲目未定

4/7(土) トリオ・マモーレ 結成10周年記念リサイタル
 小樽マリンホール  入場料、開演時間 未定
  ヴァイオリン:牧野時夫、フルート:瀧谷まゆみ、ピアノ:安河内真樹
   ・フランク/ヴァイオリン・ソナタ
   ・牧野時夫/フルート・ヴァイオリン・ピアノのためのトリオ(新作) ほか

宇宙ふれあいデイ 星空コラボコンサート

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  1. 2017年 11月3日(金・祝)15:30~ 余市宇宙記念館 多目的シアター
    出演:トリオ・マモーレ
    Fl. 瀧谷まゆみ、Vn.牧野時夫、Pf.安河内真樹
    演奏曲目...

    1.クライスラー/愛の喜び
    2.ドボルジャーク/ユモレスク
    3.葉加瀬太郎/情熱大陸
    4.ハーライン/星に願いを
    5.ケーラー/花のワルツ
    6.チャップリン/シネマミュージック・メドレー
    アンコール ショスタコーヴィチ/ポルカ
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北海道農民管弦楽団第24回定期演奏会のご案内

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北海道農民管弦楽団の第24回演奏会は、第九の町として全国に知られる十勝清水町にて、ベートーヴェンの第九交響曲ほかを演奏いたします。満席が予想されますので、チケットはお早めにお求めください。
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第九の町=清水町で農民オーケストラによる第九、応援お願いいたします。

2018年 明けましておめでとうございます。

トリオ・マモーレ結成10周年記念リサイタル

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フライヤー決定稿が、出来上がりました。チケット販売は、もう少しお待ちください。フルート、ヴァイオリン、ピアノという編成のオリジナル曲はなかなかないため、夫々の楽器の特性を最大限生かした、かなり難易度の高い曲を、このリサイタルのために書かせていただきました。まだ3名とも楽譜通りの音を出すのに苦労しておりますが、本番は乞ご期待! 10年間一緒にやってきた3人の息の合った演奏を聴いていただけるように、まだまだ練習頑張ります。

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