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憲法が危ない!

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 4月8日のNHKの世論調査で、憲法を改正した方がよいという意見が、今のままでよいという人を大きく上回る結果が出た。自民党の支持率も他の党を大きく引き離して独走状態であり、国民の多くは次の参院選でも自公で過半数を取ることを望み、まず憲法第96条を改正して国会議員の3分の2ではなく過半数で変えられるようにすることにも賛成しているという。

唖然とした。これ、本当なのか? NHKの電話による世論調査の方法にも問題ありで、正確な世論を反映しているとも思えないし、質問の設定の仕方にも疑問がわく。しかしながら、メディアが世論を誘導しているにせよ、実際に世論がそういう方向に傾きつつあることも否定しようがない。
安倍自民党が民主党から政権を奪還して、株が上がり円安になり、株で含み損を抱えていた人や、輸出産業は大喜び。中国や韓国と領有権での争いが起き、北朝鮮も軍事的な挑発行動を繰り返しているのに、日本は及び腰ではいけないと、はったりをかます。
しかし、本当にそんなことでいいのか。もう日本の累積赤字は途方もない金額だし、バブルはいずれはじける。経済的にも急速に発展してきた中国・韓国、そしてまだ国交さえない北朝鮮のような隣国と日本が、敵対関係になるようなことがあっていいのか? 冷静に、もう少し先のことを考えてみるべきではないのか。

日本国憲法は、国民の権利を守るために、国家のあり方を規定したものである。それは先の戦争が300万人の国民と、2000万人のアジア人民の命を奪う悲惨なものであったことの反省に立ち、二度とそのような戦争を起こさないことを第一の目的にしている。それは、決してアメリカが日本を二度と立ち上がれないようにするために押し付けた憲法ではない。日本人がそれを望んで、日本の国会で決まった憲法なのである。

ところが自民党は、成立当時から現在に至るまでずっとアメリカの犬のような存在でありながら、憲法についてだけは、アメリカから押し付けられたものであると主張し、自主憲法制定ということをずっと言い続けて来た。まあ外向きの顔と内向きの顔の違うこと、はなはだしい。その自民党の改憲案といえば、天皇を元首として日の丸・君が代の尊重を国民の義務とし、国防軍を創設して日本を戦争のできる国にすること、集会・言論の自由などは濫用してはならず公益(=国家の利益?)や公の秩序に反してはならないとして国民の権利が国家により制限されるというものである。現在の日本国憲法の3本柱である国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を、そっくりそのままひっくり返した、とんでもない代物なのである。
いま、この自民党一人勝ちの時代に、憲法改正など、とんでもないことである。
http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm#1

参院選では、護憲勢力(共産党・社民党・緑の党)に頑張ってもらいたい! 緑の党は、国政選挙に初挑戦です。 http://greens.gr.jp/

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