北大オケは年によってちょっとレベルにむらがあるけれど、ちょうど50年前に東京演奏会を初めてやった時は、朝日ジャーナル誌に、東大オケのリアリズム、京大オケのセンチメンタリズム、北大オケのロマンチシズムと並べて評されたようです。大学オケの歴史というのは、日本ではプロオケより古く、日本で最古のオケは九大の1909年、東大が1920年で北大が1921年です。日本で最古のプロオケである新交響楽団(N響の前身)が設立されたのは、昭和に入ってから1926年のことです。札響がプロとして設立された頃(1962年)には、北大交響楽団のメンバーも混ざっていたようで、私が北大に入った1980年当時も、ヴァイオリンに1名ですが北大出身のメンバーが残っていました。
東大正指揮者の三石精一先生も、もう80代。北大の川越守氏も80代ですが、だいぶ足腰の衰えた川越氏と違って、颯爽と登場し、そのアグレッシブな指揮ぶりからも、とても80歳超えたようには見えませんでした。
演奏会の後は、久々に会う娘(家に全然帰って来ないので)と妻と3人で、藻岩山のふもとにあるRuth Loweという洒落たイタリアンの店で遅いランチ。娘は北大オケのコンミスをやった昨年、京大とのジョイントでもコンミスを務め、京大の定演もわざわざ京都まで聴きに行ったようですが、その時のプログラムが何とドン・ファンとブラ2だったそうです。