創立28年目となる余市室内楽協会のコンサート(定期演奏
会)が、9月12日(土)余市町中央公民館大ホールにて開催されました。
当
日午前11時から、小樽市都通り商店街にて、しりべしなんでも百姓くらぶの収穫祭(毎週土曜日開催の無農薬野菜市拡大バージョン)。
この日の販売物は、ぶどう(キャンベル、ポートランド、京早晶=チンツァオチン)、トマト(
ミニ7種、ミディ=シンディ・スイート、調理用=にたきこま)、さやいんげん、ささげ、ししとう、ズッキーニ2色、かぼちゃ(こふき、プッチィーニ)、とうもろこし(キャンベラ)、モロヘイヤ、ライ麦全粒粉、ぶどう果汁(キャンベル、ブレンド)
となりは、室内楽のコンサートに
一緒に出演する山川さんの農園、りんご(きたかみ)にタマネギ、赤タマネギを販売。売り子は奥さんの恵さんに任せて(いつもですが)自宅でチェロ練習中。
つきたての餅を、無農薬のブドウの葉に包んで100円で販売します。餡子もきな粉もメンバーの無農薬のものです。
シューマン/ピアノ五重奏曲 変ホ長調 第1楽章
★ ピアノ:安河内 真樹、第1ヴァイオリン:牧野 時夫、第2ヴァイオリン:嶋田 宏、ヴィオラ:高嶋 恵子、チェロ:山川 雅裕
ちなみに、この曲の日本初演は1907年12月14日、東京の奏楽堂にて、演奏者は、R.v.コイベル(ピアノ)、A.ユンケル、H.ハイドリッヒ(ヴァイオリン)、幸田延(ヴィオラ)、H.ヴェルクマイスター(チェロ)。ここでヴィオラを弾いた幸田延こそ、日本で最初に海外に音楽留学した人物であり、彼女が1895年に作曲したヴァイオリン・ソナタが、日本で最初のクラシック作品である。彼女は、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)教授として、山田耕筰、滝廉太郎らを育て、日本のクラシック音楽界を育てた最初の日本人であった。また、延の妹の安藤幸も、姉と共に日本で最初の本格的なヴァイオリニストとして活躍した。なお、延のすぐ上の兄が、第1回の文化勲章受章者でもある小説家の幸田露伴である。東京出身の幸田露伴(本名:成行)が18歳で電信技師として就職した土地こそ、この北海道余市であり、我らがメンバー嶋田宏氏(後半チェロdで出演、Vn,Va,Vc,Cb,Fl,Tp,Tb, のどれでもこなす。小樽管弦楽団では指揮者)が勤務する道立中央水産試験場に、彼の文学碑がある。彼は、この余市で小説家を志すようになり、2年余りで帰京した。
真樹さんのピアノも、山川さんのチェロの音色もすばらしかった。
J.S.
バッハ/ブランデンブルグ協奏曲 第4番
★ ヴァイオリン独奏:牧野 時夫、第1フルート:瀧谷 まゆみ、第2フルート:濱川 まどか
それにしても、この曲の独奏ヴァイオリンは、あまりにも苛酷である。フルートやオーケストラが旋律を悠々と奏でている後方で、無茶苦茶な速さの指遣い(第1楽章)と、無茶苦茶な速さでの弓遣い(第3楽章)でオブリガート的なお飾りをつけなければならない。バッハはこの曲の演奏を任せたヴァイオリニストに何か恨みでもあったのかと、勘繰りたくもなる。しかも本番はいつになく速いテンポになったが、何とか無事こなすことができた(と思う)。余市在住のすばらしいフルート師弟の、ぴったり息の合った演奏と音色を無料で楽しめた余市町民の皆様には、恵まれた贅沢な時間であった。
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
弦楽合奏曲としては、最も人気も高く、また技術的にも高度なものを要求される曲であり、余市では初めての演奏。指揮者なしでの演奏はなかなか大変ですが、この人数にしては厚みのある好演ではなかったかと思います。残響のある会場でやりたかったです。
第1ヴァイオリン ★牧野時夫、井坂有美子、久保田 睦、小泉雅広、吉岡華奈子*
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まゆみさん、まどかちゃんの師弟コンビ。まどかさんは、余市在住で札幌大谷大芸術学部を卒業して札幌カワイ音楽教室でもフルートを教えていますが、もうすぐ仙台で開かれるコンクールに出るそうです。10月29日には時計台ホールでリサイタルもするそうです。皆さん、ぜひ聴きに行きましょう。
トリオ・マモーレ+濱川まどかさんの4名で、舞台裏でのスナップ写真
打ち上げは、この7月国道5号線沿いにオープンしたばかりのトラットリア・ヨイッチーニ。隣にある自園ベリーのスムージー等を販売するフルーツ・プラネットが経営する余市の農産物と海産物を使ったイタリアンのお店です。営業時間9時までのところ、1時間延長してもらいました(火曜日定休)。
内は開放的で奥にカウンターと小上がりがあります。
ブイヤベースが売りのようです。若いイケメンたちが店を切り盛りしております。
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余市魚介類のシーザーサラダと、前菜はフクラギ(ブリ)のカルパッチョ。
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二人に一鉢、甘エビのアヒージョが出て来ました。後でニンニクたっぷりのオリーブオイルをつけて食べるラスク風のパンも出て来ました。まいうーです。
飲み放題プランで、生ビールのほか、余市ならではニッカ樽生ハイボール、グレープフルーツのついた自家製サングリアもおいしかったです。
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デザートはゴルゴンゾーラのチーズケーキに、冷たくて香ばしいカタラーナ、自園ラズベリーのソース添え。どちらも、すごく美味しかったです。他にスパイスとハーブをたっぷり使って焼いたチキンと、ナポリタン風のパスタもありましたが、写真は撮り忘れました。
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この後、嶋田邸にて2次会。またまた美味しいイタリアワイン、スパークリングやや辛口のスプマンテと、フルボディのバローロ(ネッビオーロ)をいただき、シューマンのトロイメライをピアノで弾いてそのまま夢の世界に入りました。ヴィオラに賛助出演していただいた城君親子と一緒に泊めていただきました。嶋田さん、いつもありがとうございます。
当
この日の販売物は、ぶどう(キャンベル、ポートランド、京早晶=チンツァオチン)、トマト(
となりは、室内楽のコンサートに
つきたての餅を、無農薬のブドウの葉に包んで100円で販売します。餡子もきな粉もメンバーの無農薬のものです。
★ ピアノ:安河内 真樹、第1ヴァイオリン:牧野 時夫、第2ヴァイオリン:嶋田 宏、ヴィオラ:高嶋 恵子、チェロ:山川 雅裕
ちなみに、この曲の日本初演は1907年12月14日、東京の奏楽堂にて、演奏者は、R.v.コイベル(ピアノ)、A.ユンケル、H.ハイドリッヒ(ヴァイオリン)、幸田延(ヴィオラ)、H.ヴェルクマイスター(チェロ)。ここでヴィオラを弾いた幸田延こそ、日本で最初に海外に音楽留学した人物であり、彼女が1895年に作曲したヴァイオリン・ソナタが、日本で最初のクラシック作品である。彼女は、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)教授として、山田耕筰、滝廉太郎らを育て、日本のクラシック音楽界を育てた最初の日本人であった。また、延の妹の安藤幸も、姉と共に日本で最初の本格的なヴァイオリニストとして活躍した。なお、延のすぐ上の兄が、第1回の文化勲章受章者でもある小説家の幸田露伴である。東京出身の幸田露伴(本名:成行)が18歳で電信技師として就職した土地こそ、この北海道余市であり、我らがメンバー嶋田宏氏(後半チェロdで出演、Vn,Va,Vc,Cb,Fl,Tp,Tb, のどれでもこなす。小樽管弦楽団では指揮者)が勤務する道立中央水産試験場に、彼の文学碑がある。彼は、この余市で小説家を志すようになり、2年余りで帰京した。
真樹さんのピアノも、山川さんのチェロの音色もすばらしかった。
J.S.
★ ヴァイオリン独奏:牧野 時夫、第1フルート:瀧谷 まゆみ、第2フルート:濱川 まどか
それにしても、この曲の独奏ヴァイオリンは、あまりにも苛酷である。フルートやオーケストラが旋律を悠々と奏でている後方で、無茶苦茶な速さの指遣い(第1楽章)と、無茶苦茶な速さでの弓遣い(第3楽章)でオブリガート的なお飾りをつけなければならない。バッハはこの曲の演奏を任せたヴァイオリニストに何か恨みでもあったのかと、勘繰りたくもなる。しかも本番はいつになく速いテンポになったが、何とか無事こなすことができた(と思う)。余市在住のすばらしいフルート師弟の、ぴったり息の合った演奏と音色を無料で楽しめた余市町民の皆様には、恵まれた贅沢な時間であった。
弦楽合奏曲としては、最も人気も高く、また技術的にも高度なものを要求される曲であり、余市では初めての演奏。指揮者なしでの演奏はなかなか大変ですが、この人数にしては厚みのある好演ではなかったかと思います。残響のある会場でやりたかったです。
(★印:コンサートマスター、*印:賛助出演)
第2ヴァイオリン 嶋田覚子、廣田洋子、中岡亮子、舘巖晶子、三林 光*
ヴィオラ 清水三佐子、高嶋恵子、古谷洋子、板谷知子、城 幹昌*
チェロ 嶋田 宏、山川雅裕、越智恵美子
コントラバス 石橋明浩*
アンコールは、グルック「精霊の踊り」、中間部のフルート・ソロを2名のヴィルトゥオーソのために私がアレンジした楽譜で演奏しました。まゆみさん、まどかちゃんの師弟コンビ。まどかさんは、余市在住で札幌大谷大芸術学部を卒業して札幌カワイ音楽教室でもフルートを教えていますが、もうすぐ仙台で開かれるコンクールに出るそうです。10月29日には時計台ホールでリサイタルもするそうです。皆さん、ぜひ聴きに行きましょう。
トリオ・マモーレ+濱川まどかさんの4名で、舞台裏でのスナップ写真
ブイヤベースが売りのようです。若いイケメンたちが店を切り盛りしております。
余市魚介類のシーザーサラダと、前菜はフクラギ(ブリ)のカルパッチョ。
二人に一鉢、甘エビのアヒージョが出て来ました。後でニンニクたっぷりのオリーブオイルをつけて食べるラスク風のパンも出て来ました。まいうーです。
飲み放題プランで、生ビールのほか、余市ならではニッカ樽生ハイボール、グレープフルーツのついた自家製サングリアもおいしかったです。
デザートはゴルゴンゾーラのチーズケーキに、冷たくて香ばしいカタラーナ、自園ラズベリーのソース添え。どちらも、すごく美味しかったです。他にスパイスとハーブをたっぷり使って焼いたチキンと、ナポリタン風のパスタもありましたが、写真は撮り忘れました。
この後、嶋田邸にて2次会。またまた美味しいイタリアワイン、スパークリングやや辛口のスプマンテと、フルボディのバローロ(ネッビオーロ)をいただき、シューマンのトロイメライをピアノで弾いてそのまま夢の世界に入りました。ヴィオラに賛助出演していただいた城君親子と一緒に泊めていただきました。嶋田さん、いつもありがとうございます。