1991年まだ設立されて間もない日本ブドウ・ワイン学会(ASEV Japan)の学会誌に掲載された私の文章がネットにありました。ちょっと古いものですが、改めて読み返してみると、今後の北海道や余市のワインブドウ栽培にも有益な情報が含まれていると思います。
ASEV Japan 第2巻第2号
アメリカ西海岸の新興ブドウ栽培地城について(牧野時夫)
http://www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp/JAJ/Vol/Vol-2-1991/2/115.pdf
ASEV Japan 第2巻第2号
アメリカ西海岸の新興ブドウ栽培地城について(牧野時夫)
http://www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp/JAJ/Vol/Vol-2-1991/2/115.pdf
北海道大学農学部の大学院で学んでいた1985年に日本園芸学会で発表した論文もネットにありました。リンゴ品種「旭=McIntosh」は早期落果(June drop)しやすい品種ですが、今では幻の品種になっています。その最大の理由は、食べ頃が短いことで、収穫直後は硬くて酸味も強く、収穫1週間から10日前後が最も食感も味も良く、その後は急速にぼけておいしくなくなります。日本で品種改良された「ふじ」が世界中に普及した理由は、味はもちろんのこと、何よりもその日持ち性に優れることで、リンゴのボケる原因である収穫後の呼吸量増加のピーク(climateric rise)が他の品種と違って存在しないという極めて珍しい特徴を有するためです。
園芸学会雑誌 第55巻第1号
リンゴの早期落果と新梢生長との関係(牧野時夫)