岩手日報が記事にしてくれました。私は、ヴィオラ弾きになったみたいですが・・・
![イメージ 1]()
岩手日報WEBニュースから
岩手日報WEBニュースから
賢治没後80年、夢の農民オケ公演 13年1月花巻で
北海道の農業者らによるオーケストラ「北海道農民管弦楽団」(牧野時夫代表)は、宮沢賢治没後80年にあたる来年の1月に花巻市の市文化会館で公演する。同市の金星少年少女オーケストラ(多田貢代表)や、東北農民管弦楽団(白取克之代表)との共演も予定。賢治が夢見た“農民オーケストラ”を生誕の地で実現しようと、本県農業関係者らの参加を呼び掛けている。
北海道農民管弦楽団は、音楽を愛好する農家を中心に1994年に発足。農業関係の職業人(農業試験場の研究者、道農政部職員、農協職員ら)、農学関係の学生、教職者も加わり、現在約70人で構成される世界的にも珍しいオーケストラだ。
賢治の『農民芸術概論綱要』の精神に基づき、「鍬(くわ)で土を耕し、音楽で心を耕す」がモットー。土に根ざした団員らが奏でる響きを、バイオリン奏者の久保田睦(むつみ)さん(44)=札幌市=は「他の楽団にはない色合いがある」と表現する。
第19回定期演奏会となる花巻公演は来年1月27日に開催する。没後80年にあたって賢治ゆかりの地で、東日本大震災で未曽有の被害に見舞われた東北の人たちを励ましたいと企画。賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」に出てくるベートーベンの交響曲第6番「田園」をメーンに、賢治が作った楽曲などを演奏する。
ブドウを中心に数百種類の果樹や野菜を無農薬で栽培する北海道農民管弦楽団の代表で指揮者の牧野さん(50)=北海道余市町=は「農繁期の作業も冬の活動があるから頑張れる。音楽の力で東北の復興を応援したい」と思いを込める。北海道農民管弦楽団への問い合わせは事務局の助乗(すけのり)慎一さん(090・3898・1476)へ。
農民芸術概論綱要 過酷な東北農民の窮状を前に「芸術をもてあの灰いろの労働を燃せ」と、農業労働や農村生活を明るく創造的なものに高めることを目指した賢治の農業・芸術論。花巻農学校の教師を退職し自耕地の開墾作業とともに農村青年や教え子らの学びの場として設立した羅須地人協会での活動などを通して実践された。
【写真=ビオラを持つ牧野時夫代表ら北海道農民管弦楽団団員と、東北農民管弦楽団の白取克之代表(右)】
(2012.4.5)