さて、私は一応クリスチャンなのですが、最近はイースターとクリスマスの年2回しか教会に行きません。小学5年生の時に、ふとしたきっかけで教会に通うようになって、高校卒業までは毎週日曜日の礼拝をほとんど欠かしたことはありませんでした。しかし、最近特に農家になってからは、だいぶ足が遠のいています。それでも、教会に行くようになって40年間、イースターとクリスマスだけは礼拝(ミサ=聖餐)に与ることをずっと守ってきたのです。というわけで、本日も私の所属する小樽聖公会の礼拝に出席し、祝会でご馳走(赤飯と豚汁、漬物という純日本的なものでした)をいただき、祝会ではヴァイオリンを少し弾いて、聖歌のオルガン伴奏もしました。ヴァイオリンでは、クライスラー「美しきロスマリン」と「魅惑のワルツ(ファシネーション)」、そして今日が最後のお勤めだった上平司祭夫人のリクエストで、聖歌集にも載っているシベリウスの「フィンランディア」(聖公会の古今聖歌集ではお葬式の歌になっています)をオルガニストの三溝さんの伴奏で弾きました。
その後は、小樽管弦楽団(今年から室内という名前がとれて名前だけはフルオーケストラの体制になりました)の練習に少し遅れて参加。ベートーヴェンの交響曲第1番と、バッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲、ヴィヴァルディの「調和と霊感」からヴァイオリン協奏曲の第12番の3曲の練習(私は初参加)しました。ベト1は、コンマスサイドです。バッハは、本番ではコンマスの予定ですが、今日はオーボエの石田浩子さん(北海道教育大音楽コース卒、小樽市在住)が欠席だったので、オーボエの代弾きを務め、ヴァイオリン独奏の長尾恵理子さん(北海道教育大音楽コース卒、小樽市出身)と一緒にソロをやらせていただきました。そして、ヴィヴァルディは、本番も私の独奏ですが、バッハとヴィヴァルディは指揮なしでやります。ヴィヴァルディの伴奏(弦楽合奏+チェンバロ)は、全員女性の精鋭メンバーのみでやります。本番では女性全員カラフルなドレスで着飾る予定のようです! 紅一点ならぬ白一点?黒一点?です。
「調和の霊感」第12番はホ長調で、これは弦楽器として余り弾き易い調子ではありません。なかなか音程を合わせるのが難しいところがありました。最近はクラシックの楽譜はインターネットで無料ダウンロードできるものが多いので、これもそのようにして作った楽譜でしたが、練習で音の間違いをいくつか発見しました。オーケストラの楽譜などは、相当権威のある出版社のものであっても間違いのないものの方が少ないくらいですから、楽譜というものは、余り信用してはいけないものです。何回繰り返してもおかしいと思ったら、奏者が勘違いしていなければ大概は楽譜が間違っています。臨時記号の間違いなどは日常茶飯事です。ただし、作曲した音と違っていてもおかしくなければ、それがまかり通ってしまいます。自筆譜が残っていなければどれが本当か確かめられないので、ヴィヴァルディやバッハなどは、出版社や演奏によって音の違いはいくらでもあって、どれがオリジナルか誰にも分からなくなってしまっています。まれに、作曲者が間違う場合もあります(臨時記号の脱落は、私もよくやります)。そんなわけで、明らかに間違ったまま演奏されているものも決して少なくはありません。
さてさて、この本番は、5月3日(木・祝日)小樽マリンホール(小樽駅より徒歩5分)で、午後1時半開場、2時開演です。改名記念コンサートとして今回は特別に入場無料です。ぜひ、ご来場ください。