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『遺言~原発さえなければ』札幌上映会

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原発も基地も、差別がなければ存在できないし、平和な世界には必要がない。原発再稼働、絶対阻止するぞ!

**拡散希望**
『遺言~原発さえなければ』札幌上映会
日 時 
2015年3月8日(日)
開 場  11:30 開演 12:00~16:10(途中休憩15分)
※ロビーにてパネル写真展を開催します。
※上映後 豊田直巳監督のトークがあります。
会 場  北海道自治労会館5F大ホール (札幌市北区北6条西7丁目)
入場料  1,000円
主 催  さよなら原発1000万人アクション北海道実行委員会
後 援  札幌市
問い合わせ 北海道平和運動フォーラム
℡011-231-4157 Fax011-261-2759
http://t.co/SIEVbokWbQ


どさんこ青少年オーケストラ第2回演奏会(岩見沢)

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農民オケの事務局長でもある助乗慎一氏が立ち上げた、ジュニアオーケストラのネットワーク、どさんこ青少年オーケストラの第2回の演奏会。一昨年に設立された江別ジュニアオーケストラのお披露目を兼ねて江別市えぽあホールで開催した第1回演奏会に引き続き、昨年設立された岩見沢ジュニアオーケストラのお披露目を兼ねて2月14日に岩見沢市民会館まなみーるにて開催されました。私は、上級の部オーケストラのコンサートマスターとして参加。

昨年11月に助乗さんが立ち上げたばかりの岩見沢ジュニアオーケストラのメンバー。年中から高1まで1名を除き弦楽器初心者。ミナミメソッドによる5回の体験会で、オケに参加。











前日夜10時までリハーサルやったあと、岩見沢宿泊組で居酒屋「炉ばた」の後「雷電」のホルモンと塩ラーメンで締め(ラーメンン終止、雷電終止)。雷午前2時でも次々お客さんがやってきて、助乗さんが岩見沢教員時代の同僚にも遭遇。ホテルで翌朝、助乗さんと農民オケ(翌週本番)の打合せもしました。

当日午前中リハの後、本番までの時間も、チェロIさんの車で「宇宙軒」まで繰り出して、味噌ラーメン。人気店らしく、混んでいました。おいしかったです

本番オープニングは、野村聡氏(千歳ジュニア指揮者、農民オケ・コンサートマスター)の指揮で威風堂々第1番に引き続き、指揮者体験(会場とメンバーの小学生1名ずつ)に、ゆるキャラ対決(江別市「えべちゅん」vs岩見沢市「いわみちゃん」)




えべちゅんは、昨年2月のどさんこ第1回、8月の全日本少年少女オケフェスティバル(江別市市民会館)に引き続き、本番指揮3回目で、ずいぶん上手くなりました。最後のところなんか堂々とした指揮でしたね。









指揮者対決では、お客さんの拍手で勝者決定。野村氏の拍手の練習(ブラヴォー+スタンディング・オベーション)で地元の利を生かし「いわみちゃん」の圧倒的勝利。涙を流してくやしがる「えべちゅん」(本当はレンガの頭が重くて常に泣いている)。エンターティナー野村氏(ヴァイオリン芸ではTVに何度も出演)の
司会進行も絶好調。











助乗氏の立ち上げた江別ジュニアと岩見沢ジュニア、野村氏のの立ち上げた千歳ジュニアのほか、小樽ジュニア、室蘭ジュニアのメンバーも参加して合同演奏。上級の部は、道教育大岩見沢校や、北翔大学(江別市)の音楽コースの学生たちなどが中心となって、シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」を演奏。アンコールにグラズノフ「仮面舞踏会」より「ワルツ」、最後に「アナと雪の女王」から「Let it go」

若い人たちに混じって、たくさん元気をもらった演奏会でした。
バレンタインデーだったので、義理チョコももらいました!






11月4日には、ウィーンフィルのメンバーとの共演を江別市えぽあホールにて予定。

北海道農民管弦楽団第21回定演(洞爺湖)のご案内

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いよいよ農民オケ(北海道農民管弦楽団)の演奏会本番が近付いてきました。2月22日(日)洞爺湖文化センター14時開演です。胆振・日高方面では初の公演。ぜひ聴きにいらしてください。
リストのハンガリー狂詩曲第2番、ハイドンの驚愕シンフォニー、どちらも名曲中の名曲ですが、最近あまり演奏されていないような感じです。白鳥の湖は、ストーリー重視の抜粋、金管楽器17名の大迫力で、お届けいたします。
http://sapporo.information.jp/category/live/11826.html

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リストのハンガリー狂詩曲は、「トムとジェリー」の短編アニメでアカデミー賞を受賞しています!























北海道農民管弦楽団第21回演奏会(洞爺湖)現地練習初日 2/20

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余市から赤井川村、倶知安町、喜茂別町経由で、洞爺湖へ、国道230号線からの眺めです。
  




 


 






北海道農民管弦楽団第21回演奏会(洞爺湖)現地練習二日目2/21

北海道農民管弦楽団第21回演奏会(洞爺湖公演)本番当日 2/22

東北農民管弦楽団第2回演奏会(花巻公演)

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一昨年、宮沢賢治没後80年を記念し岩手県花巻市で行った北海道農民管弦楽団第19回演奏会と同時に誕生した東北農民管弦楽団の第2回演奏会に、北海道からも7名が応援参加いたしました。私は、昨年北海道農民管弦楽団の20周年記念演奏会(札幌コサンートホール(Kitara)で初演した自作の「雨ニモマケズ」を、賢治さんの教えた花巻農学校跡の敷地に建つホールで、賢治さんの遺志を継ぐ「東北農民管弦楽団」と「賢治をうたう会」の皆様に演奏していただき指揮を務めました。
演奏会場は、宮沢賢治先生が奉職した花巻農学校跡地に建つ巻市文化会館。花巻農学校の後進の花巻農業高校は花巻空港の隣にあり、賢治先生が花巻農学校を退職したあとに立ち上げた羅須地人協会(賢治先生の家)が移築されています。


新聞記事
http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/item_43078.html
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150302_5
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打ち上げ。合唱団の皆さんが花巻農学校精神歌(宮沢賢治作詞、花巻農業高校第2校歌)をヴァイオリン付きで4番まで暗譜で歌ってくださいました

プログラム
http://blog.livedoor.jp/tohokunoumin/archives/2015-02-26.html

2週間のブラジル旅行より戻りて。

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ブラジルより日本へ戻りし一日、乗り継ぎ含めて30時間以上のフライトで寝すぎたため時差を調整すべく深夜に帰宅してから一睡もしませんでしたが、まるで夢のような一日でした。リンゴの剪定を半日くらいした後は、余市が舞台のNHKのマッサンを、2週間分一気に見ました。ユバ農場の日系人たちも皆、時差のため現地時間では12時間遅れで放映されるマッサン(偶然とはいえ、マッサンは葡語でリンゴの意です)を楽しみに観ています。一話一話、涙が流れて止まりませんでした。戦争がどれだけ人間を傷つけたことか。人間を人間でならしめない戦争を二度と繰り返してはならならないのです。ブラジルの日系人たちも、日本政府の棄民政策と、ブラジルの国粋主義による辛い時代をくぐり抜けて来ました。そして、ブラジル人であり、日本人でもあるアイデンティティを守り続けようと必死で生きています。

 マッサンを観終わった後に見たNHKニュースのトップニュースは、硫黄島の日米合同慰霊祭でした。最終的にアメリカ軍に救出された日本兵は1033名で、この戦いでの日本軍死傷者は21152名、そのうち戦死者は20129名、日本はどれだけ自国民の命を軽んじたことでしょう。このような誤った国家に、二度と戻ってはならないのです。アメリカ軍死傷者28686名、うち戦死者は6821名でした。最後の日本兵二人が救出されたのは1949年(昭和24年)元日であり、この戦いは戦争末期には珍しく死傷者の数が日本兵よりもアメリカ兵のほうが多く、また日本にとっては初めて失った固有の領土でした。そして現在もなお飛行場の冷たいアスファルトの下をはじめ、硫黄島内に眠る日本兵の遺骨は14000柱を超えているとのことです。
 
 そして、次なるローカルニュースは、小樽や札幌で、オレオレ詐欺によって何百万円もの蓄えを失う老人が、毎日毎日後を絶たないことを報じていました。それらの老人たちを、あざ笑うことなどできません。オレオレ詐欺など、決して許されることではありませんが、だまされる老人たちは、未来ある若い者たちに、今まで蓄えてきたものを捧げようとしているのです。これは、人間として本当に尊い行為です。どうかオレオレ詐欺師などではなく、正直に生きようとしている若者たちに、それらの蓄えを捧げるようにして下さいますように。


ブラジル研修旅行

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3月5~20日の日程で、ブラジル日系人による農業と芸術、農業と福祉を融合させた取組みについて、研修して参りました。この研修に関して全面的に支援をいただきましたラテンアメリカ・キリスト教ネットワークに深く感謝申し上げます。報告はおいおいさせていただくこととしまして、とりあえず行程表を掲載します。

3月5日(木)13:07 余市→ 新千歳 14:47 JR
        17:00 新千歳→羽田  18:40 JAL
        19:15  羽田→ 中野 20:10 リムジンバス
            高円寺 父別邸にて両親、妹、姪、長男と夕食
            中野 長男宅に宿泊
3月6日(金)    高円寺 父別邸にて朝食
        11:30 新宿→成田 13:10 リムジンバス
        18:30  成田→ダラス 15:10(日本-9hr) アメリカン航空
           サンパウロ便が12hr遅れとなり、ダラス泊(コンフォート・イン)
3月7日(土)8:30 ダラス→サンパウロ(グアルーリョス) 21:40(日本-12hr) アメリカン航空
                    小井沼眞樹子牧師(オリンダ市メソジスト教会)の出迎え
            マツバラホテル泊
3月8日(日)   小笠原公子さん(元フェリス女子大ボランティアセンター勤務)の出迎えイメージ 8
            フェイラ(朝市)見学
            サンパウロ福音教会(日本語礼拝)に出席、
              昼食会、ヴァイオリンコンサート
            小笠原さん宅(サンパウロ市パライソ)で夕食
        20:15 サンパウロ(ゴンゴーニャス)→ロンドリーナ 22:45 Gol航空
                        ツルタさん(ウマニタス協会)車で出迎え 約1時間
            ウマニタス慈善協会(Humanitas)司祭館
              (佐々木治夫神父)に宿泊
3月9日(月)    土地なし農民運動 幹部らと面会(サン・ジェロニモ・ダ・セーハ)
            コーヒー豆検査施設見学イメージ 1
            女性部大会に参加~ヴァイオリンコンサート、昼食
            ウマニタス協会 アルコール麻薬依存症更生施設見学
            シスター館にて夕食
            司祭館にてDVD「赤い大地の仲間たち」(2002)鑑賞


3月10日(火)   チャペルにて早朝ミサ
            司祭館にて朝食イメージ 5
            ウマニタス協会朝礼出席、診療所(皮膚病専門)見学
            アルコール・麻薬依存症更生施設チャペルにて、
              ヴァイオリンコンサート
            ササキ農業技術学校(農村家族の家)建設中校舎見学
            サポペーマ教会(ササキ農業学校仮校舎)
            老人ホーム(サポペーマ教会経営)見学
            診療所食堂にて昼食
            アモレイラ子ども園・老人コロニー見学
              (長崎純心聖母会設立)イメージ 2
            ウマニタス協会旧学校食堂にて、ヴァイオリンコンサート
            司祭館にて夕食



3月11日(水)   チャペルにて早朝ミサ
            司祭館にて朝食
            土地なし農民運動入植地(パウロ・フレイレ・アセンタメント)見学
            (コーヒー苗生産施設、農業試験場、リーダー農場)
            カインガンギ族(先住民)保護地区、学校見学
            ウマニタス協会 診療所食堂にて昼食、土産購入
            同 プロポリス生産施設見学
            同 司祭館にて夕食
            ツルタ兄弟にロンドリーナ バスターミナルまで送ってもらう
          23:05 ロンドリーナ→ 夜行バス
3月12日(木) 7:10 フォス・ド・イグアス バスターミナル到着イメージ 3
            イグアス国立公園ガイド ヤーゴさん出迎え
          午前中 イグアスの滝 アルゼンチン側見学
            (トロッコ列車→悪魔の喉笛、アッパートレイル)
            三国国境地帯見学(プエルトイグアス)
          午後より イグアスの滝 ブラジル側見学
            滝上のレストランで昼食
           イペレンディア・ホステル(イグアス観光旅行社)
             チェックイン
           ラファイン・シュハスカリア・ショーにて夕食・鑑賞
3月13日(金) 11:20 フォス・ド・イグアス→サンパウロ(ゴンゴーニャス) 12:50 TAM航空
            日本文化協会(東洋人街)にてラン展見学
             ブラジル日本移民史料館見学(ガイド栗原さん解説)
             東洋人街で夕食
             地下鉄にてバハ・フンダ長距離バスターミナルへ
          21:30バハ・フンダBT→ 夜行バス(ペレイラ・バレット行き)
3月14日(土) 6:15 ミランドポリス 夜行バス下車
             マリアンさん(ユバ農場)車で出迎えイメージ 7
             ユバ共同体農場到着 朝食、矢崎正勝氏と面談
             村内見学(鶏舎、資料館、彫刻園、劇場、
               出荷場など)
          11:00 昼食(食堂)
             村内見学(果樹園、図書館~弦楽教室など)
             弓場勝江さん宅・アトリエ訪問
          18:15 夕食、風呂(共同浴場)
             DVD「山とユバさん」(1979 TBS)鑑賞
3月15日(日) 6:00 朝食(食堂) 畑見学
             アリアンサ教会礼拝(日本語)出席
             (弓場富士子さんピアノ奏楽、下桑谷牧師司式、小井沼牧師説教)
              礼拝後、ヴァイオリンコンサート(牧野、小井沼)
          14:30 おやつ(食堂)
                          DVD北海道農民オケドキュメンタリー(2008夕張)20周年公演(2014キタラ)鑑賞
          18:15 夕食(食堂)
             食堂にて、ヴァイオリンコンサートならびに「農民オケ」や「えこふぁーむ」の話
             風呂、ピンガで一杯(食堂)
3月16日(月) 6;00 朝食(食堂)
                          ユバ農場(果樹園ほか)見学 リーダー熊本氏案内
             高村農場(ヤシ=パウミット園、各種果樹、薬草試験地)見学 熊本氏案内
          11:00 昼食(食堂)
                          ヴァイオリン工房(弓場健作氏)、陶芸工房(弓場ミツエ氏)見学 矢崎氏案内
             シイタケ園見学 辻氏案内イメージ 4
          18:15 夕食(食堂) 風呂
          20:30 バレエスタジオにて、弦楽オーケストラ練習
               (牧野指導)
             皆でおやつ、それからピンガで午前1時頃まで


3月17日(火) 6:00 朝食(食堂)
             菜園見学 リーダー高山氏案内
             原生林にある登り窯見学 高山氏案内
         11:00 昼食イメージ 9
             マリアンさんに箒製作を習う
             熊本さんと果樹の栽培方法等ついて意見交換
         18:15 夕食、風呂
                  20:00 弓場的(ヒョウ)氏にミランドポリスまで送っていただく
         20:40 ミランドポリス→ 夜行バス

3月18日(水) 6:00 バハ・フンダ(サンパウロ市)ターミナルに到着
            地下鉄でパライソ駅まで、パライソ駅からタクシーで小笠原邸に荷物を置きに行く
            ヴェルゲイロ駅まで歩き地下鉄でセー駅まで乗車
            大聖堂(カテドラル・メトロポリアーナ)見学
            サンタ・クルス教会(ロウソクの教会)見学イメージ 6
            東洋人街見学(日本食材の店、土産物店など)
            サン・ホアキン駅からパライソ駅まで地下鉄乗車
            レストラン・フバイヤ(Rubaiyat)にて昼食ビュッフェ
            スーパーマーケット見学・買物
            小笠原邸にて荷物をまとめ、
               タクシーにてグアルーリョス空港へ
         21:40 サンパウロ・グアルーリョス国際空港→ 
               アメリカン航空 962便

3月19日(木) 6:05 ダラス・フォートワース空港着
         10:40 同発 →アメリカン航空 175便
3月20日(金)14:20 成田着
         18:40 成田発→千歳着 20:30着予定40分ほど遅れ JAL 3049
         21:30 千歳空港発→ 小樽着23:19 智香さん車で出迎え 
         24:00頃 余市帰着
               

今後の演奏活動 2015春

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今後の演奏活動

 小樽管弦楽団のコンサート、札幌からJRで30分、駅から歩いて5分ほどのマリンホールです。当日券ありますから、ぜひご来場ください。
  トリオ・マモーレのコンサートは、詳細が決まり次第、また詳しくご連絡いたします。


4月21日(火) 第9回ヴァイオリンとポランの広場イメージ 1
   午後2時~  グループホーム「ポランの家」
    ヴァイオリン:牧野時夫  ピアノ:板谷知子

5月2日(土) 小樽管弦楽団 2015春のミニコンサート
  午後1時半開場、2時開演 小樽マリンホール(小樽駅より徒歩5分)  入場料500円
  木管五重奏:ハイドン&ポピュラーミュージック
  弦楽合奏:グリーグ/ホルベルク組曲(コンサートマスター:牧野時夫)
  モーツァルト/ホルン協奏曲第2番(独奏:村山 基)
  ドヴォルザーク/ヴァイオリンと小オーケストラのためのロマンス (独奏:牧野時夫)

5月16日(土) トリオ・マモーレ with トヴィッケル房代 
          春のコンサート~ いのちのうた~
    Trio M'amore with Nobuyo Tada von Twickel
  午後6時開演(予定)  
  Cafe B&B 余市テラス(余市生協P北側) 
 歌・朗読:トヴィッケル房代、
 フルート:瀧谷まゆみ、ヴァイオリン:牧野時夫、ピアノ:安河内真樹

Happy Easter!

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本日は、キリスト=イエスの復活を祝う復活日(イースター)で、かつて竹鶴リタさん(マッサンの奥さん)も通っていた小樽聖公会の礼拝に、今年も出席しました。イースターは年によって日付は変わりますが、聖書によれば、イエスが復活したのは十字架に架けられた翌々日であり、前日が安息日(土曜日)だったことから、クリスマスとは異なり、必ず日曜日になります。今年は、例年より早めのイースターでしたが、春の訪れもいつもよりかなり早いです。
 イースターという言葉自体は、キリスト教とは無関係で、ドイツの春の訪れを祝うお祭りから来ているようです。絵を描いた卵をウサギに扮して配ったりする習慣も、キリスト教とは直接関係はなく、ドイツ古来の風習から来ていると思われます。
 イエスは、神を冒涜する罪に問われて十字架刑に処せられて死にましたが、彼の復活を信じ、彼こそが救い主=キリスト(メシア)であると信じた弟子たちにより、キリスト教が誕生しました。クリスチャンたる者は、ただ彼に救いを求めるのではなく、イエスの生き様に倣って、この世の権威に従うのではなく、真理である神のみに従い、「地の塩」として生きることを求められているのです。
 本日読まれた福音書は、マルコによる福音書(4福音書の中で最も古い西暦70年頃の書物)による復活物語でした。この福音書では、イエスの十二弟子たち(すべて男)がイエスが捕えられてから十字架刑に処せられるまで雲隠れしてしまった中で、マグダラのマリア他イエスに仕えた3名の女性のみが十字架刑に処せられたイエスのを遠くから見守り、遺体に油を塗りに行こうと安息日の終わった翌日にイエスの遺体が納められた墓に行ったところ、白い衣を来た若者が墓の中にいてイエスは復活してここにはいないと告げられたという物語です。そして元来のマルコ福音書はここで終わり、弟子たちが復活したイエスに出会う物語は、後から追加されたものです。イエスの復活をどのように理解するのか難しいところですが、ゾンビのように死体が蘇ったなどということを信じるのはナンセンスというものでしょう。復活したイエスは、見える人にだけ見えたという話であって、これは信仰の問題であり、生物や物理の問題ではありません。
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イースターには、必ず白い百合の花が飾られます。祭壇上にあるものは、ニッカ創業者の竹鶴政孝氏が亡くなった時に、竹鶴家がニッカウヰスキーの樽を使って作った十字架です。右にある絵が描かれた卵は、つい2日ほど前に神戸在住の女性から小樽聖公会に届けられたものです。小樽聖公会の正面図などが描かれています。
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卵の正面は、十字架と魚が描かれています。この魚(イクトス)はキリスト教が、まだローマ帝国により弾圧されていた時代に、キリスト教徒ないしキリスト教会を意味する隠語・暗号としてシンボル的に用いられていたものです。
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裏面には、歴史的建造物でもある小樽聖公会(1908年建築)の正面図。側面にはオリーヴの枝を加えた鳩の絵が描かれています。

祝会は、坂牛夫人が作って下さった赤飯と、婦人会の皆さんが用意して下さった豚汁に、手作りの漬物。日本的でいいですね。乾杯は、「えこふぁーむ」のぶどう果汁です。私イメージ 5は、三溝さんのオルガン伴奏で、ヘンデルラルゴと、モーツァルトのメヌエットを、ヴァイオリン演奏しました


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小樽のアクロポリス、水天宮から見下ろした小樽聖公会(小樽市東雲町)。水天宮の鳥居をくぐると、まずお寺があり、そしてその次にこの教会があり、さらに階段を上って、やっと神社に辿り着きます(笑)
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水天宮境内から見下ろす小樽港。右の方に新日本海フェリーが停泊中。イメージ 8

辺野古の海と日本の民主主義を守るための緊急署名をお願いします!

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沖縄に対する蔑視・差別を改め、覇権国家アメリカの軍事基地新設のために神の使者ジュゴンが暮らす珊瑚礁の海を埋め立てる暴挙を直ちに中止せよ!
Foe JAPANの署名よびかけ

第9回 ヴァイオリンとポランの広場

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本日、余市のグループホーム「ポランの家」http://www.poran-home.com/

にて、第9回「ヴァイオリンとポランの広場」コンサート~ヴァイオリンの音は春の風に輝き でした。いつものように、入居者、スタッフの他に、運営協議会の皆様も聴きにきてくださいました。ピアノ伴奏(いつもうちから持参するデジタルピアノですが)は、仁木のグループホームでも仕事をされている板谷知子さん(音大作曲科出身の名アレンジャーでもあります)。「ポランの家」を10年前に作った橋本武雄さんは、東京農大卒業で、私と同じく宮沢賢治にあこがれ、新婚旅行は花巻で賢治さんのお墓参りだったというほど。もちろんグループホームの名前は童話「ポラーノの広場」から、社名も「羅須地人協会」からとられています。
 今回は、演歌のアレンジ物でなかなかよい楽譜が手に入ったので、お年寄りにも馴染みのある歌を演奏しました。後半のみんなで歌おうコーナーでは、童謡などの他に、余市が舞台になったNHK「マッサン」で流れた唱歌にもなっているスコットランド民謡を取り上げてみましたが、皆さん喜んでくださったようです。

本日の演奏曲目
1.リスト「愛の夢 第3番」
2.クライスラー「シンコペーション」
3.石川さゆり唄「津軽海峡・冬景色」
4.美空ひばり唄「川の流れのように」

ヴァイオリンと一緒に歌おうコーナー
1.めだかの学校
2.雨ふり
3.七夕さま
4.案山子
5.背くらべ
6.子守唄(ねんねんころりよ)
7.故郷の空(Comin' Thro' the Rye)
8.埴生の宿(Home Sweet Home)
9.上を向いて歩こう
アンコール ゲーゼ「ジェラシー」

今後の演奏会2つ。トリオ・マモーレは会場変更し、入場無料にいたしました。
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農民芸術学校一日コース2015年度 第1回

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農民芸術学校一日コース2015年度 第1回 じゃがいも植え付け作業
4月29日(水・祝) 9時~17時(部分参加可能) 

何かと慌ただしくしていたため、大変急なお知らせですが、明後日、じゃがいもの植え付けをいたしますので、農作業体験したい方の参加を歓迎いたします。
本日、自然卵養鶏の、むらかみ農園に鶏糞掘りに行き、畑にまきましたので、明日頑張って畑を起こして、植え溝を掘り、タネ芋を切るところまで一気にやってしまいます。

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参加費は無料ですが、昼食は各自ご用
意ください。作業できる服装でお
出でください。植え付けと収穫作業(8月下旬以降随時都合のつく時)の両方に参加された方には、1名当たり10k
gのじゃがいもを、お持ち帰りいただけます。
急なお知らせですが、参加されたい方はメール(HPからワンクリックで送れます)にて、28日中にご連絡ください。
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小樽管弦楽団 春のミニコンサート2015(5/2)

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小樽市民センター「マリンホール」が開館して以来、毎年継続している演奏会。ミニといっても2時間越えでした。 とき:2015年5月2日  ところ:小樽マリンホールイメージ 3

1.木管5重奏ステージ
    ハイドン、映画音楽、ほか
2.弦楽合奏 グリーグ ホルベルク組曲
    コンサートマスターを務めました(ソロあり) 
    指揮: 嶋田宏(以下 同)
3.モーツァルト ホルン協奏曲 第2番
    独奏: 伊藤ひさこ (ここでもコンマスでした)
4.ドヴォルザーク ヴァイオリンと小管弦楽のためのロマンス
    独奏: 牧野時夫 イメージ 1
 演奏に先立ち、司会を務めた石田浩子さんより、直撃インタヴュー

アンコール 麦の唄(「マッサン」主題歌)
    中島みゆき 作曲、牧野時夫 編曲

打上げ1次会は、居酒屋で飲み放題。2次会は各自自由にということだったけど、オッサン6名だけでいつもの乃利公に行ったものの、ちょっとつまらないトラブルがあったおかげで、余市行きの最終列車を逃してしまいました。店を出てタクシーに乗ったものの、発車時刻まで5分しかなくあきらめ、チェロのKさん宅に泊まらせていただく。Kさん自作のチェロやスピーカーも見せていただき、ワインを飲みながら音楽談義。翌朝バスとJRを乗り継ぎ、朝帰り。急いでビニールハウスを開けて、水やり。
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聖書の神とエコロジー

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「愛農」誌(1998年)巻頭言の第4弾は、旧訳聖書の中の「コヘレトの言葉」の一節。コヘレトとは伝道者を意味するが、この書では著者自身が古代イスラエルの第3代の王であるソロモン(紀元前1000年頃)であることをほのめかしている。しかし、著者がソロモンであるという歴史学的な裏付けは全くない。「伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。 」(口語訳)「コヘレトは言う。なんという空しさ、なんという空しさ、 すべては空しい。 」(新共同訳)で始まる、仏教にも相通じる書物。いずれにしても、選民思想が強い旧約聖書において、このような書物が存在していることは、重要である。農業というものは、ある意味で自然を支配しなければできないところがあるが、かといって自然に逆らってはいけない。そういう意味で、聖書は農業にとっても重要なことを色々教えてくれる。


「聖書の神とエコロジー」

神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ。
人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。
同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさることはない。
すべては空しく、すべてはひとつのところに行く。
すべては塵から成った。
すべては塵に返る。
   (旧約聖書 コヘレトの言葉3章18~20節/新共同訳)

 以前の翻訳で伝道の書と呼ばれていたこの書は、聖書の中では異質とも思える内容をもつ。東洋的というか、仏教的な感じさえ受ける。しかし、創世記において人間に「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」と語った神と、異なる神について述べているわけではない。一見、矛盾するようであるが、神が矛盾しているのではなく、人間の理解が矛盾しているだけである。

 現代では、生物学や生態学の進展により、人間が他の生物とまったく同じ遺伝子による生物にすぎないことや、物質的には土から生まれ土に返る循環のひとつの部分にすぎないということが容易に理解され得るようになった。そして人類がその遺伝子を作り替える技術を手に入れ、その循環を断ち切る化学物質を次々に生み出している現在、我々はこのコヘレトの言葉を重く受けとめ、創世記を正しく読み直さなければならないのである。 地を従わせ、生き物すべてを支配するということは、人間が自然に逆らい自由に振る舞ってよいということでないのはもちろんだ。人類が地球環境の未来を大きく左右していることが明らかとなってきた現在、その自然環境を守り、生物を絶滅から救うのは、人類に課せられた義務と考えるべきではないだろうか。

 私も、農業の現場でその義務を果たそうと努力している。生命に貴賤はないのだから、作物に害虫がついたくらいで殺虫剤をまくようなことはできない。虫にもいくらかの分け前を与えなければならないし、殺虫剤をまかなくても天敵がいれば、ちゃんとバランスをとってくれるのに、殺虫剤は天敵をいなくしてしまう。もし殺虫剤をまかないで害虫が増えすぎたときには、栽培方法自体が自然に逆らっていたと反省するだけである。そんなわけで、今日もわが菜園にはモンシロチョウが乱舞し、ブドウ棚にはクモの巣がいっぱい、ヒヨドリの巣まである始末。でも、この農園ではたくさんの生命が輝いている。

(「愛農」1998年8月号)

19th しりべしなんでも百姓くらぶ ファーマーズチャリティーコンサート

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イメージ 2有機農業をやる新規百姓仲間の「しりべしなんでも百姓くらぶ」の一大イベント。余市の滝下農園を会場に、もう19年目になります。今年もおいしく楽しい一日でした。11時30分から、屋台村。

イメージ 1山川恵さんのラズベリームース(トッピングにベリー5種類)は、最高です。

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ハル農園、山川家の長男が東京暮らしのサラリーマンを辞めて今年から百姓になりました。村上家の長男も、昨年東京から戻ってきて家を継いでいます。滝下家の長男は最初から百姓やっています。百姓くらぶも、どんどん若い後継者が帰ってきて頼もしいことです。


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村上家は札幌で働く娘さんも色々な料理を提供。イメージ 3








13時からコンサート。まずは、クラシックギターの吉田さん。この山の向こうの登の谷でブドウなど栽培と説明。

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木原家の子ども達による、余市ソーラン太鼓。皆でソーラン節を唄う。
途中から、伊藤家三太氏も加わり勇壮な響き。

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がんこちゃん(なまらや)の弾き語り。


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好天に恵まれ、三原さんのかき氷も完売。滝下農園のウメ・はちみつ(どちらも自家収穫)シロップも最高。

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クラシック大好き、堀野氏(仁木町銀山)の、なんちゃってフルート。毎日30分くらい練習しているそう。素朴な音色の「花は咲く」








仁木の山川さんのチェロ、板谷さんのピアノ、私のヴァイオリンで、9月12日公民館でやる予定のチャイコフスキーの弦楽セレナーデから、第2楽章(ワルツ)のピアノトリオ編曲版。

イメージ 92曲ヴァイオリン独奏(「川の流れのように」、リスト「愛の夢」)を演奏したあと、メンバーの小春ちゃんと山川家長男、惇太郎さんの結婚をお祝いして、コブクロ「永久にともに」演奏。


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仁木混声合唱団にも所属する山川夫妻がアルトパート、私がソプラノパートとバスパートを行ったりきたりして、長淵剛の「乾杯」を熱唱。歌詞カードを配り、皆にも歌ってもらい、二人を祝福。

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小春ちゃん、信州で材木関係の会社に就職した時に手に入れたコカリナ演奏。農民オケではホルン吹きですが、今回ホルンはなし。


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登モンガク谷の仲間たち、伊藤伸栄さんウクレレ、小春ちゃん
ギター。この後、伸栄さんウクレレ弾き語りで
「なんとなく幸せ」


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伊藤三太さんによる、世界の口琴(東南アジアの竹製、南アジアの真鍮製、東ヨーロッパの鉄製のもの)演奏。口の中で共鳴して、色々な音が出ます。


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なまらやさんの、ギターソロ。クラリネット吹き長崎さん作曲?酔っ払いの曲?に、ピンクレディーのUFO。×0代以上の女性人、踊り出しました。


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なまらやさんと仲間たち 「ケイタイ許さな~い!」


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とりは本格的ジャズのおぐらバンド。いつもPAも担当していただき、ありがとうございます。安田さんの英語の歌、とても素敵です。
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19年まえに、チェルノブイリの子ども達を北海道で保養に受け入れるために始まったチャリティー。よもや、福島の子どもたちを保養に受け入れるチャリティーに変わろうとは。今年は、沖縄辺野古の新基地反対活動のためにも寄付をしました。

「百姓としての誇り」

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「愛農」誌(1998年)巻頭言の第5弾は、クリスチャン詩人の八木重吉。私は小学校高学年から教会の日曜学校に通うようになり、小学6年の時のクリスマスに洗礼を受けてクリスチャンになった。中高生の頃までは、キリスト教ほどすばらしいものはないと信じていたし、遠藤周作や三浦綾子の小説に共感し、八木重吉の詩にも共鳴した。多くの人にキリストを知ってもらいたいという、福音的信仰を持っていた。しかし、大学に入ってからキリスト教に対する見方はだいぶ変わり、今の自分は、あの頃のような信仰を持っていない。というよりも、そういう福音的信仰というものを嫌うようにさえなった。あの頃の純粋だった自分を、少々恥ずかしく思ったりもするのだ。クリスチャンにも色々な人がいることを知ってしまったからかもしれない。というより、クリスチャンにありがちな選民意識というものに、嫌気がさしてしまったと言った方がよいかもしれない。自分はイエスという人物に惚れてしまったし、今でも彼のような信仰を持ちたいと強く願っているが、キリスト教を他人に薦めようという気は全くなくなってしまった。
 イエスという男も、権力をふりかざす連中のことが大嫌いで、政治家や宗教家などまっぴらごめん、さげすまれた人たちと一緒に飲み食いするのが生きがいだった、百姓のせがれに過ぎないのだ。イエスの父ヨセフは大工ということになっているが、まあ百姓と考えて間違いがない。イエスは本当にキリストなのか? ただの正直者で、不正が大嫌いな男に過ぎないのではないか。彼をキリストと信じることが、本当に救いになるのかどうか、今では全く確信が持てないでいる。そんなことより、百姓として生きることこそが、神の望まれていることであるということには、ますます確信が持てるようになってきた、この頃の自分なのである。もっとも、神が存在するかどうかには、全く確信がもてない。というより信じたい人は信じればよいし、信じたくない人は信じない方がよいと思う。私は、信じているけれど、その方が自分が幸せに生きられると思うからであって、そう思わない人には信じる必要がないだろう。

「百姓としての誇り」

なぜわたしは 民衆をうたわないか
わたしのおやじは百姓である
わたしは百姓のせがれである
白い手をしてかるがるしく
民衆をうたうことの冒涜(ぼうとく)をつよくかんずる
神をうたうがごとく
民衆をうたいうる日がきたなら
その日こそ
ひざまずいてれいかんにみちびかれてものを書こう
  (八木重吉詩稿より)


百姓という言葉は、水呑百姓とか、三反百姓、どん百姓にいたるまで、あまりよい使われ方をしない。というよりも、さげすみを含んだ、差別的な呼称として用いられてきたといってもよい。でも、愛農会は誇りをもって宣言している。

百姓は自立する
  百姓は生命を守り育む
    百姓は金にしばられない
     百姓は大地の恵みに生きる
      百姓は世界をつなぐ心となる

 なんとすばらしい言葉であろう。現代日本の暗い世相をもたらした原因は、多くの人が百姓=民衆としての生き方を失ったことにあることを思い知らされる。歴史上において常に百姓=民衆は、汗と血をにじませて大地を耕しながら、搾取され窮乏を強いられてきた。しかし、神は常にそのような民衆の側に立ち、彼らこそ幸いな者であると祝福する。それは、搾取や窮乏の現実を肯定しているのではない。彼らの生き方こそが、神の前に正しいものであると肯定しているのである。逆に、富んでいる者、つまり搾取する側の人間を、神の国にふさわしくない者として断罪する。豊かになるためといって、心や生命を犠牲にしては、何にもならないではないか。

 だから、我々は百姓であることをもっと誇るべきである。私の住む北海道の余市は、後志(しりべし)という地域にあり、数年前に有機農業をおこなう仲間で「しりべしなんでも百姓くらぶ」というグループをつくり、無農薬野菜市や、ファーマーズ・チャリティー・コンサートといったイベント活動をおこなってきた。新規就農者が中心の、ごくごく小さい集まりであるけれども、これからも百姓であることにこだわり、地の塩でありたいものだ。

 
(「愛農」1998年10月号)

「自給農と差別のない世界」

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「愛農」誌(1998年)巻頭言の第6弾(最終回)は、江戸時代中期の医者(八戸にて開業)であり思想家である安藤昌益。差別のない原始農村社会を理想とし、そのような暮らしにより心身ともに健康になると説いた。東大図書館に保存されていた彼の膨大な著作は関東大震災で失なわれてしまったが、かろうじて焼失を免れた著作(漢文)は読み下し文・現代語訳と共に農文協(農村文化協会)により「安藤昌益全集」(全21巻)として出版されている。ちなみに農文協による「日本農書全集」(全72巻)は、江戸時代に全国津々浦々の民間による農業技術書を復刻出版したすばらしい出版事業であり、やはり日本は本来、世界に誇る農業国なのだということを再認識させてくれる。
 明治以降の工業化、貿易立国という歩みを全否定するつもりはないし、身分に自由がない封建社会で、度々飢饉などにも見舞われた江戸時代を理想化するつもりもないが、鎖国政策をとり300年間にわたり海外と争うこともなかった江戸時代は、ある意味では非常に優れた社会であったとも言えるだろう。当時世界で最も人口の多い都市であった江戸は、食糧を近隣の田畑で賄い、悪臭ただよっていたヨーロッパの都市と異なり人糞も肥料としてリサイクルし、炭薪の灰に至るまでリサイクルが商売として成立していたエコロジカルな大都市であり、その中で様々なすばらしい文化も育んだ。近代化が行き詰まり、少子化により人口も減少に転じた日本において、再び江戸時代に学ぶべきことも多いのではないかと思われる。
 
「自給農と差別のない世界」

自分の非を知っている者は、
直に耕し飾らずに語り、
天地と一体となって語り行動する。
だから上下の身分や
恣意的な制度は無用なのである。

  安藤昌益「統道真伝」糾聖失の巻、第十八章より
   (農文協刊、安藤昌益全集、現代語訳による)

 農業後継者のいないことが全国的に大きな問題となっているが、特にこの北海道は、本州のように兼業化して農地を守るということがまれで、農業従事者が減った分、一戸あたりの経営規模が拡大するという、国の基本法農政が唯一実現してきた土地柄である。しかし、生き残りを賭け規模拡大した農家が豊かになったかといえば、そんなことはない。大きな負債を抱えて四苦八苦している。ひとたび農産物価格が下落すると、規模の大きい農家ほど打撃も大きく、昨年などコメ農家は散々だった。

 一方、農家から放出された安い労働力は、工業の発展に大きく寄与してきたわけだが、不況の今となっては余剰な労働者人口が、行き場のない失業者を膨れ上がらせている。去るも地獄、残るも地獄という、このような状況を変えるにはどうしたらよいのか。農業人口を減らすことによって豊かになれるのだという経済原理の幻想を捨て、時代に翻弄されない自給農を基本とした生き方をすべての人がとった時に初めて、搾取のない平等で自由な社会が生まれるのだと思う。

 安藤昌益は、江戸時代中期という封建社会のまっただ中にあって、農こそ人間の生きるべき道とし、士・工・商という生き方を搾取により成り立つ誤った道として否定した世界にも類のない革命的思想家である。彼は、厳然とした固定的身分制度の時代にあって、あらゆる差別に反対している。女性の権利を主張するフェミニストであり、アイヌの先住権を擁護し、経済的理由からの朝鮮や沖縄への侵略行為を誤りとして、非武装を主張する絶対平和主義者でもあった。権力による賞罰を批判し、自治コミューンを提唱したアナーキストであり、乱開発に反対して森林保護を訴えるエコロジストであり、穀菜食を推奨するベジタリアンでもあった。まさに、現代にこそ必要な思想家である。彼の指摘した様々な問題が現代においてなお解決されず、それどころかいっそう混迷を深めていることに愕然とすると共に、彼の先見の明には驚嘆させられる。

 自らの非を知るということは、キリスト教でいうところの原罪を知るということと等しく思えるが、そのことが土を耕す行為を伴い、天地と一体化するという言い回しには、聖書的に考えても、妙に納得させられるものがある。 

(「愛農」1998年12月号)

トリオ・マモーレ 七夕コンサート at 余市テラス

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トリオ・マモーレという名前は東日本震災後に、音楽用語のイタリア語であるアモーレ(愛)に3人共通の頭文字であるMをつけて(命を、自然を、平和を・・・)「守~れ!」に掛けたものですが、この3名での活動は、もう7年目。余市テラスでのコンサートは毎年恒例になりました。今年は8月7日(金、北海道では七夕)19:00~、0人近くのお客さんに来場いただきました。まゆみさん、真樹さん共通の師匠である、世界的に活躍するピアニスト柴田千賀子さん(14歳で英国王立音楽院に入学・首席で卒業後、世界各地のコンクールで入賞、現在札幌で後進の指導に当たる傍ら演奏活動)にサプライズでゲスト出演いただき、ガーシュインは圧巻の演奏でした。

イメージ 1出演 Trio M'amore
    Flute & Soprano :瀧谷まゆみ
      Violine:牧野時夫
      Piano:安河内真樹
   Special guest
  Piano: 柴田千賀子

プログラム
1.日本の四季メドレー(ふるさと、春、夏の思い出、赤とんぼ、雪)
2.ハイドン/アンダンテ(Fl.duo 40小品集より)
3.ビゼー/メヌエット(「アルルの女」組曲より)Fl.& Pf.
4.ヴィタリ/シャコンヌ Vn. & Pf.
5.ドップラー/アンダンテとロンド
6.スコットランド民謡集(アニーローリー、故郷の空、埴生の宿)Sop. & Pf.
7.雨の日と月曜日は(カーペンターズ)
8.フランク/ソナタよりプレリュード Pf. solo
9.ピアソラ/鮫
Pf.1:安河内真樹、Pf.2. 柴田千賀子
10.ガーシュイン/ソングブックより5曲(I Got Rhythm ほか)Pf.:柴田千賀子
11.ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
12.ケーラー/花のワルツイメージ 2
アンコール
花は咲く、ふるさと(合唱)

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ヴィターリのシャコンヌ、個人練習の時間がなかなかとれませんでしたが、本番が一番上手く行ったようです。うちの娘は、この曲を小学1年生の時に最初の発表会で弾いたのですね。今思うと天才だったかも。まだ楽譜が全然読めなくて、もちろん暗譜でした。12分くらいかかる大曲なので、私は楽譜を見ながらです。

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柴田先生のサプライズ演奏。全ての指のタッチ、左右のペダル、完璧にコントロールされた柴田先生の演奏です。難易度の高いガーシュインの楽曲から、自由自在な響きを弾き出す技と音楽性は、さすがです。
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体調を崩し一時お店も休業していたマスターを元気づける
ためと、以前にもここでコンサートをして下さった柴田さんがサプライズ出演してくださいました。
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