昨年春からは、毎週群馬から南先生が指導に来るのは大変なので、月3回は岩手フィル(プロ演奏家)を立ち上げた寺崎巌先生が、盛岡から指導に来られています。そこで今
ぐんまジュニアは、もう30年で3000人近い卒業生がいてプロの音楽家もたくさん輩出しています。今回も0Gの音大生が何人か参加して子どもたちの楽器のチューニングなど世話をやいてくれました。
我々は、金星とぐんまの共演曲に賛助出演しました。カバレリア・ルスティカーナ間奏曲、ヴィヴァルディ「春」全楽章(独奏:ダニエル・フロシャウアー=ウィーンフィル第4コンマス)、フィガロの結婚序曲、ワルツ「ウィーンはウィーン」、薔薇のつぼみ、クラリネットをこわしちゃった、おもちゃのシンフォニー、ドレミの歌(アンコール)の8曲です。フロシャウアーさんは「春」以外ではコンマ
スサイドに座り、音量や音色などはもちろん、ボウイングや指遣いなども、こうした方がよいと細かくアドバイスをしてくれました。
大船渡の友結バンドは、津波で大きな被害を受けた大船渡の仮設団地で、楽器フォーキッズという支援団体からの楽器の提供を受けて誕生しました。金星少年少女オーケストラも、東日本大震災の支援のためにアジア各国から贈られた子ども用の弦楽器の提供を受けて誕生しました。音楽を通じて、子どもたちが将来に向けて希望を持ち、大人たちにも勇気を与えてくれます。
ウィーンフィルの事務局長を務め、フルートのパガニーニとも称され数学博士号も持つ秀才でもあるディーター・フルーリーさん、ヴァイオリンのダニエル・フロシャルアーさん、チェロのゲアハルト・イーベラーさんによる、ハイドンのディベルティメントと、プレイエルのトリオ。さすが息の合った演奏ですが、とても温かみのある優しい人間性を感じさせる音色でした。
会場を片付け、ウィーンフィルの3名を囲んで記念撮影をしてから、翌日の釜石で演奏するフルート協奏曲(独奏:フロシャウアーさん)のリハーサルもしました。
打ち上げ(レセプション)は、昨年同様に宿泊する花巻温泉「ホテル花巻」に移動して大宴会場で盛大に行われました。サントリー音楽財団からも7名の方が見えました。私も、農民オケと金星少年少女オーケストラとの宮沢賢治を通じた絆について少々お話させてもらいました。
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オーボエの根本さん(北海道教育大音楽コース4年生)とホルンの助乗さん(北海道教育大学旭川校および釧路校大学院卒)は、南先生の奥さんのフルート、南先生の息子さんのファゴット(南先生同様ウィーンに留学)、ウィーンに長く住み現在は群馬を拠点に活動している後閑さんのクラリネットによる木管5重奏で、モーツァルトの「夜の女王のアリア」、シュランメル「ウィーンはウィーン」の2曲を披露しました。後閑さんは、コンサートに引き続き、レセプションでも通訳で大活躍でした。
エーデルワイン(大迫町=現花巻市)の白(サントリー交配のリースリング・リオン種、辛口、ウィーンのコンテストで銀賞)と赤(中身飲み干して空っぽですが、メルローと珍しいオーストリーの品種ロースラーのブレンド、ミディアムボディ)、リースリング・リオン種はドイツの最高品種リースリングと日本在来の欧州種(ヴィニフェラ種)甲州三尺の交配種ですが、リースリング種特有の香りはありません。
金星代表の多田さん(自営業の傍ら、2haの田んぼも作る兼業農家でもある)、レセプションで司会を務めた父母会代表の鈴木さん(花巻市農業委員会に勤務)と、ホテルを出て、近くにある居酒屋へ2次会に行きました。多田さん、熱く語る人でした!
部屋に戻っても、昨日実行委員の方からいただいた盛岡の地ビール「ベアレン」で部屋飲み。
盛岡の地ビール「ベアレン」は、100年前のドイツで使っていた設備そのままに、手のかかる古典製法にこだわってビールを造っています。小麦のビールヴァイツェンもありますが、ここにあるライ麦のビールというもの、初めて飲みました。私は小麦のビールは余り好きではありませんが、このライ麦のビールなら行けます。パンもちょっと酸っぱいライ麦パン好きです。