1月15日(日)小樽市ニュー三幸にて、いけばな小原流小樽支部の新年の集いでの、ヴァイオリン・コンサート。
ピアノ伴奏は、余市の板谷知子さん。自宅から、デジタルピアノ、アンプスピーカー、ピアノ椅子を車に積み込んで、板谷さんと一緒に出かけました。キューブも、小型車の割には結構荷物が積まさる(北海道弁)ものです。
対象は熟年女性ばかり百数十名ということで、昼食後の余興みたいな感じでしたから、多分騒がしいのではないかと思っていたのですが、最初から最後までシーンと物音一つせず静かに聴いてくださいましたので、びっくりしました。でも、おかげで心を込めて演奏することができました。いやいや、心を込めたから静かに聴いてくださったのでしょう。曲は、新春(北海道は厳冬ですが)にふさわしいもの、女性にふさわしいものをコンセプトに選び、1曲ずつ解説しながら進めました。以下、プログラムと簡単な説明です。
1.宮城道雄 作曲 「春の海」
原曲は、もちろん尺八と箏のためのものですが、フルートやヴァイオリンとピアノ伴奏でも、よく演奏されます。
2.マスネー作曲 「タイスの瞑想曲」
元々はオペラの間奏曲です。堕落した生活を送っていた舞姫タイスが、修道僧の説得によって心を入れ替え神に祈る場面で、独奏ヴァイオリンとオーケストラによって演奏されます。
3.ロドリゲス作曲 「ラ・クンパルシータ」
アルゼンチン・タンゴの定番ですが、当時まだウルグアイの工業大学の学生だったロドリゲスによって作曲されました。タンゴ楽団には、ヴァイオリンとバンドネオンが欠かせません。
4.マルシッチ作曲 「魅惑のワルツ(Facination)」
20世紀前半にパリの酒場で流行を博したヴァルス・ツィガーヌ(ジプシー・ワルツ)の名曲。オードリー・ヘプバーンン主演の「昼下がりの情事」で使われて有名になりました。主人公のプレイボーイ・フラナガンが、女性を口説くときに必ずこ曲をジプシー楽団にリクエストしたのです。ジプシー楽団に欠かせないのもヴァイオリン、そしてチターです。
5.ポルディーニ作曲、クライスラー編曲 「踊る人形」
元々ピアノのかわいらしい小品でしたが、20世紀初頭の名ヴァイオリニスト、クライスラーの気の利いた編曲で、一気に有名になりました。
6.フォスター作曲、ハイフェッツ編曲 「金髪のジェニー」
クライスラーより少し後、20世紀前半を代表するヴァイオリニスト、ハイフェッツによる有名なフォスター歌曲のアレンジです。和音進行が、なかなか美しい。
7.ショパン作曲、ミルシュタイン編曲 「ノクターン遺作(夜想曲第20番)」
ミルシュタインも、ハイフェッツと同時代の名ヴァイオリニストで、より上品で知性的な演奏家というイメージ。むせび泣くようなショパンのこの曲は、映画「戦場のピアニスト」の最も印象に残るシーンで演奏されたり、平原綾香が歌詞をつけて「カンパニュラの恋」という題で歌ったりして有名。
8.クライスラー作曲 「中国の太鼓」
ウィーンからニュヨークに移り住み、世界中を船で演奏旅行して回ったクライスラーは、中国の上海などでも演奏し、その時に聞いた中国の楽団の音楽をヒントに作曲したらしい。しかし、中間部は、中国風というよりはウィーン風にしか感じられません。ヴァイオリンによる打楽器的な技巧を、非常にうまく生かした名曲。
アンコール ハーライン作曲、板谷知子編曲 「星に願いを」
すでにスタンダード・ナンバーになっていますが、元は1940年ディズニー制作のアニメーション「ピノキオ」で、ピノキオの友人だったこおろぎが歌った曲。大学院で作曲を専門に学んだ板谷知子さんのアレンジで。
ピアノ伴奏は、余市の板谷知子さん。自宅から、デジタルピアノ、アンプスピーカー、ピアノ椅子を車に積み込んで、板谷さんと一緒に出かけました。キューブも、小型車の割には結構荷物が積まさる(北海道弁)ものです。
対象は熟年女性ばかり百数十名ということで、昼食後の余興みたいな感じでしたから、多分騒がしいのではないかと思っていたのですが、最初から最後までシーンと物音一つせず静かに聴いてくださいましたので、びっくりしました。でも、おかげで心を込めて演奏することができました。いやいや、心を込めたから静かに聴いてくださったのでしょう。曲は、新春(北海道は厳冬ですが)にふさわしいもの、女性にふさわしいものをコンセプトに選び、1曲ずつ解説しながら進めました。以下、プログラムと簡単な説明です。
1.宮城道雄 作曲 「春の海」
原曲は、もちろん尺八と箏のためのものですが、フルートやヴァイオリンとピアノ伴奏でも、よく演奏されます。
2.マスネー作曲 「タイスの瞑想曲」
元々はオペラの間奏曲です。堕落した生活を送っていた舞姫タイスが、修道僧の説得によって心を入れ替え神に祈る場面で、独奏ヴァイオリンとオーケストラによって演奏されます。
3.ロドリゲス作曲 「ラ・クンパルシータ」
アルゼンチン・タンゴの定番ですが、当時まだウルグアイの工業大学の学生だったロドリゲスによって作曲されました。タンゴ楽団には、ヴァイオリンとバンドネオンが欠かせません。
4.マルシッチ作曲 「魅惑のワルツ(Facination)」
20世紀前半にパリの酒場で流行を博したヴァルス・ツィガーヌ(ジプシー・ワルツ)の名曲。オードリー・ヘプバーンン主演の「昼下がりの情事」で使われて有名になりました。主人公のプレイボーイ・フラナガンが、女性を口説くときに必ずこ曲をジプシー楽団にリクエストしたのです。ジプシー楽団に欠かせないのもヴァイオリン、そしてチターです。
5.ポルディーニ作曲、クライスラー編曲 「踊る人形」
元々ピアノのかわいらしい小品でしたが、20世紀初頭の名ヴァイオリニスト、クライスラーの気の利いた編曲で、一気に有名になりました。
6.フォスター作曲、ハイフェッツ編曲 「金髪のジェニー」
クライスラーより少し後、20世紀前半を代表するヴァイオリニスト、ハイフェッツによる有名なフォスター歌曲のアレンジです。和音進行が、なかなか美しい。
7.ショパン作曲、ミルシュタイン編曲 「ノクターン遺作(夜想曲第20番)」
ミルシュタインも、ハイフェッツと同時代の名ヴァイオリニストで、より上品で知性的な演奏家というイメージ。むせび泣くようなショパンのこの曲は、映画「戦場のピアニスト」の最も印象に残るシーンで演奏されたり、平原綾香が歌詞をつけて「カンパニュラの恋」という題で歌ったりして有名。
8.クライスラー作曲 「中国の太鼓」
ウィーンからニュヨークに移り住み、世界中を船で演奏旅行して回ったクライスラーは、中国の上海などでも演奏し、その時に聞いた中国の楽団の音楽をヒントに作曲したらしい。しかし、中間部は、中国風というよりはウィーン風にしか感じられません。ヴァイオリンによる打楽器的な技巧を、非常にうまく生かした名曲。
アンコール ハーライン作曲、板谷知子編曲 「星に願いを」
すでにスタンダード・ナンバーになっていますが、元は1940年ディズニー制作のアニメーション「ピノキオ」で、ピノキオの友人だったこおろぎが歌った曲。大学院で作曲を専門に学んだ板谷知子さんのアレンジで。