脱原発世界会議に1万1,500人が参加
2012/01/16 脱原発世界会議実行委員会
2012年1月14~15日、パシフィコ横浜にて「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」が開催されました。参加者は、海外からの約30カ国約100名を含め、初日6,000人、2日目5,500人、あわせてのべ1万1,500人に上りました。会議はインターネットで全世界に中継され、約10万人が視聴しました。
閉会にあたり「原発のない世界のための横浜宣言」が発表されました。横浜宣言は、①福島の被災者の権利、②日本政府と東電の説明責任、③住民の被ばく最小化、④世界的な脱原発の工程表づくり、⑤日本は停止中の原発を再稼働しないこと、⑥途上国への原発輸出の禁止、⑦地方自治体の役割などを強調し、福島を支援する国際ネットワークを進めることをうたっています。そして、来る本年3月11日に全世界での行動を呼びかけています。
会議参加者から出された多様な行動の提案は、「原発のない世界をつくる行動の森」というウェブサイトにまとめられました。政府への要求から個人ができることまで多数の提案が盛り込まれ、これからの行動につなげられる仕組みになっています。
会議ではまた、「東アジア脱原発自然エネルギー311人宣言」が紹介され、韓国と日本からすでに100人ずつの署名者が集まっていることが報告されました。311人宣言は来る3月11日に正式に発表され、日中韓を中心とする東アジア行動ネットワークになります。
特別セッションとして開かれた「首長会議」には、福島を含む全国から現・元職の市長ら8名が参加し、全国の市区町村長らによる脱原発のための首長ネットワークをつくること、その準備会合を来たる2月末までに開催することを確認しました。横浜宣言はこれを支持し、市民による応援を呼びかけています。
会議は、日本のNGO6団体による実行委員会が主催し、ピースボートが事務局を担いました。これに多くの協力団体が加わってプログラムをつくり実施にあたりました。多数の後援団体・企業、賛同団体が会議を支えました。これらの団体一覧はウェブサイトに掲載されています。
100を超える団体がもちこみ企画を実施しました。その中には福島からの約20団体や、オーストラリアや台湾など海外の団体も含まれています。ふくしまの部屋、子どもプログラムなど、参加型の交流企画が多彩に行われたことも、この会議の特徴です。
一日約300名、2日でのべ約500人のボランティアが会議運営を担いました。インターネットを通じて知ったという学生や若者が多数で、福島からの避難者もボランティアに加わりました。
- 資料:
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- 原発のない世界のための横浜宣言
- 宣言文(
:162KB)
- 署名者一覧
- 賛同署名
- 宣言文(
- 原発のない世界をつくる行動の森
- 東アジア脱原発自然エネルギー311人宣言
- 宣言文(
:99KB)
- 韓国からの署名者100人
- 日本からの署名者100人
- 宣言文(
- 原発のない世界のための横浜宣言